ノーマルコミュニケーション
夏冬炉扇
ノーマルコミュニケーション
突然電話がかかってきた。
「最近さ、飯盒炊爨してる?」
「飯盒炊爨?」
「うん」
「えーっと……先週したけど」
「えっ、したの?」
「うん。先週の木曜日に、流星群が見られるって聞いたから、近所の丘に行って飯盒炊爨しながら星見てたよ」
「そうなんだ……。それって、狭隘道路だね」
「えっ、狭隘道路?」
「うん」
「うーん……。あっ、狭い道。確かに、平日の夜中に出かけて飯盒炊爨しながら星を見るのは、普通の人には狭き道ならぬ狭き門かもね」
「狭き門とは苦労の質が違うような気がするけれど」
「まぁ、細かいことはいいだろ」
「そうだね。ところでさ、最近、木乃伊取りが木乃伊になったなぁ、ってことある?」
「うん、流星群は彼女と見に行っていたんだけどさ、流れ星を見つけた時の彼女の笑顔が星よりも輝いていて、木乃伊取りが木乃伊になったなぁ、と思ったよ」
「ふぅん。それはちょっと違うかもね」
うっ……しまった。別のことを言えば良かったな……。
ノーマルコミュニケーション 夏冬炉扇 @Marui_Rimless
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