天気はればれ 卵まごまご ふたたび

@my4136

第1話 天気晴れ晴れ?

拾ってきた不気味な卵に『ゼブらん』と名前を付けた。理由は黒と紫のゼブラ柄と卵をらんとも呼ぶから・・・。なんとなくコイツはオスだなと思ったので、逆に可愛らしーい感じの名前にしてみた。本卵は名前はどうでもよいのか、別に反応は無かった。まあ、そもそも名付けた時にしか呼んでいないのだから、名前とも思っていないのかも。


「拾ってきたのはいいけれど、どこに置いておこう・・・」

とりあえずアパートの狭い玄関に無理矢理置いたクツ箱代わりのボックスの上に載せた。三日後、卵から黒いモヤが出てきたので、気に入らないということが分かった。このアパートは城下町だった名残で、南北に長い敷地に建てられているので、全室東向き。東側の窓の側に置いてある机の上に載せた。


実は私、明るいと眠れない質で、窓に遮光カーテンをかけている。新しいカーテンが出たと知ると交換する程、試したがりになってしまった。でも、眠りが浅いわけではなくて、明かりを消して、布団に潜り込めば、もう夢の中。おまけに六時間以上眠らないとテンションが下がりまくるので、十二時には眠っている。


「ま、まぶしい!」

顔にあたる朝日で、目が覚めた。昨夜、ちゃんとカーテンを閉めている・・・。

「また、お前か・・・」

そう、どうやっているのか分からないけれど、ゼブらんがカーテンを開けているのだ。まるで、砂漠のミーアキャットの様に、マダガスカルのワオキツネザルの様に、夜の間に下がった体温を上げるために太陽を浴びる動物の様に、朝日を浴びている。六時間以上眠って、子供の頃から使っている目覚まし時計の音でパッと起きないとテンションが上がらないのに・・・。

「そんなに太陽を浴びたければ、ここに居れば!ずっと外に居たんだから、平気だよね。今日は青空だし、たくさん日光浴できるね!」

エアコンの室外機を置くために作られたようなベランダとも呼べないような狭さのベランダに段ボールごと置いた。


三日後、紫色のモヤが出始めたので、仕方なく部屋に戻した。

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