第4話 能力に覚醒したそうですよ
『うむ!上手く適合したようだな』
これはさっき聞こえてきた謎の声
『我はミコトだ貴君の中に眠る異能力そのものだ』
なるほどでもなんで急に現れたんだ?
『こうして我と会話すること自体は初めてだが能力は前から使っとったでな』
前から使っていた?
『危機察知能力の向上、ピンチに直面すると身体能力を向上など上げだしたらキリないくらいに力を使っていたさ。ただそれに気づかないってことはよっぽどの才能の持ち主なんだろうな』
ミコトは『我の主君はこんなにも聖人で鼻が高いぞ!ワッハッハー!』と言っている
なんか暑苦しいなこいつ
『ん?暑苦しいと言ったか?』
なんでもないっす
『その話は置いて今は目の前の悪魔の討滅だ仕掛けてくるぞ!』
その瞬間悪魔は動き出した
先程と違うところは俺がそいつの動きが見えているということ
「見える!これなら俺にも…」
悪魔は手加減を辞めたのか全力で腕を横に薙ぎ払ってくる
俺は間一髪のところでその攻撃を避ける
『攻撃が見えるからと言って貴君の身体能力はそこまで上がっとらん!今の貴君は当たったら即死だぞ!』
なるほどな通りで頭で認識したことを体に伝える時にラグがあると思ったぜ
「あっぶね、おいミコト攻撃手段はなんだ!」
『それは我が言わんくても体に刻み込まれてるはずだ。貴君の武器その銘は…』
頭の中が透き通るような感覚になった。そこにある1つの名前が思い浮かんだ
「『
『あいわかった。貴君相良優斗を正式に主君として認めてやろう!』
すると目の前に1本の刀が現れた
俺はそれを引き抜く
頭の中に色んな情報が流れてくるがさっきのような頭痛は起こらない
『安心せい、その刀の使い方以外の情報は省いたのだ。思う存分暴れて来い我が主君よ!』
「ありがとさん!行くぜストーカー悪魔!」
身体に力が漲るこの身に流れる力の奔流が霊力なのだろう俺の身体能力は底上げされているのを実感する
『ジャマモノキエロォォ!』
俺に恐怖したのか焦ったように乱打を繰り出す悪魔
「見えるし避けれる。さっきまでの俺とは違ぇんだよ」
そこで俺の回避先を先読みした攻撃が飛んでくるさっきまでの俺だったら当たっていたが
「遅い!まずは腕の1本持ってくぜ!」
その腕に対して刀を一振し腕を一刀両断する
『どうだ?我の切れ味は素晴らしいものだろう?』
「ああ最高だ」
そこでようやく悪魔は勝てないと理解し逃げようとする
「さっきまで散々女子を怖がらせたんだからよそのケジメくらいつけていけよ!」
俺は即座に駆け出し奴の背中を追う
「捉えた!これでトドメだぁ!」
そのまま駆け抜け刀を振り抜く
悪魔の体は胴を真っ二つに切れていた
『その刀は霊力を纏っているからの直に消えるさ』
その時全身から力が抜けていくのを感じた
『初めて全力を出したのだからな。それは受け入れよ』
ミコトの声を聞きそのまま俺は意識を手放した
〈有栖川胡桃side〉
私はとてつもないものを見た気がする
昨日まではこの業界のことを知らぬ存ぜぬだった相良優斗くんは友達を守りたいという一心で自分より何倍も上手な悪魔に立ち向かって行った
最初は勝てっこないって思ってた。また私の前で部下が居なくなっていくんだと諦めていた
だけど彼は違った。出会った時から彼に眠る力の片鱗を感じていた
あの時言わなかったのだが彼は常に霊力を身体に纏わせていた。彼自身がそうさせているのかはたまた彼の内に眠る『ナニカ』がそうさせているのか
その力が彼の危機的状況を救ったのだ彼から流れ出る霊力の奔流それは私が見てきた人を凌駕していた
わたしは修羅を目覚めさせてしまったのかもしれない。私の考えが甘かったと再認識した
異能力者には己の心を具現化させて戦う人もいるのだが彼の顕現させた武器は何かがおかしかった
文献にも伝説にも出てこない一切の情報がない謎の刀
それが彼が顕現させた『尊ノ剣』なのである
それを手にした瞬間彼の雰囲気が変わった
彼の目は何者も抱擁するような優しさもあり何者も凍てつくような冷たを感じた
彼と悪魔の戦いはそこからはワンサイドゲームだった
全てが終わった瞬間に彼の身体は限界を迎え倒れる
私は即座に駆け寄りかれの安否を確認する
「あ、あの優斗君は大丈夫なの?」
後ろからそう声をかけられた彼女は確か
「貴女は朱里ちゃんね。大丈夫よ優斗くんは力を使いすぎて倒れただけだから命に別状はないわ」
そういうと彼女はホッと胸を撫で下ろした
「彼を運ぶの手伝ってくれるかしら?」
そう聞くと「はい!」と元気な返事をくれた
優斗くんはなかなかの色男なのね
彼女の目を見ればわかるわ確実に優斗に惚れている
運んでいる間に朱里ちゃんと色んなお話ができたわ
今日見た事は誰にも伝えないこととか彼との馴れ初めを聞いたりなかなか充実した会話ができた気がする
私は彼を車で病院に運び朱里ちゃんも車で送迎することにした
「朱里ちゃん」
「なんですか?胡桃さん」
「貴女優斗くんのこと好きでしょ」
そういうと彼の顔がゆでダコみたいに真っ赤になった
髪色と相まって文字通り真っ赤になっていた
「ふふ、可愛いわね」
「もう!からかわないでください!」
「からかってないわよ?ただうじうじしてるとほかの女子に取られちゃったり?」
そういうと真っ赤だった顔が一転し真っ青になっていく
見た目は余裕があるクールな子だと思ったら案外表情豊かなのね
「おそらく明日には目が覚めるだろうから二人でお見舞いに行きましょ?」
私はそう提案したら彼女は首がちぎれるんじゃないかと思うくらい縦に振っていた
〈田村朱里side〉
今日は色んなことがあったて疲れたわ
彼に惚れている…か
まぁたしかに?優斗君のことを考えると胸がドキドキするし一緒にいたいって思えるのよね
私恋しちゃったのかな?
顔が熱くなる
「あーもうこの話やめやめ。とりあえずお風呂入ろっと」
お風呂に向かおうとしたらお母さんに引き止められて
「あなた遂に好きな人が出来たわね?」
「な、何を言ってるんですか!」
「顔を見ればわかるわよ〜お父さん今日は赤飯にしようかしら」
とてつもなく恥ずかしい
「いいから!私とりあえずお風呂入ってくるね!」
私はその場を逃げ出した
湯船に浸かりながら色々と考える
「お母さんといい胡桃さんといい私そんなにわかりやすいかしら…」
もし優斗君にこの気持ちがバレたら
「うー恥ずかしすぎる〜」
そのまま湯船を出てお風呂の鏡を見る
私は美人だと思う
艶のある髪にくびれたボディ胸は普通だけど形は整っているほうだと思う
「優斗君は受け入れてくれるかな?」
高まる胸の鼓動を抑えお風呂を出る
その後お母さんの茶化しを受けながら晩御飯を食べて自室に戻った
「優斗君大丈夫だといいな」
私はそのまま目を閉じた
疲れは溜まっていたようですぐに眠りにつくことができた
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あの時ミコトが助けてくれなかったらほんとに危なかったよ
『ふふん我のことを褒めるがよい!』
私も優斗に助けられた時こんな感じだったのね…優斗の人たらしのせいで私のライバルは増えてく一方なのに
朱里?どうかしたの?
私の気も知らないで!このスケコマシ!
えぇ
『今のは主君が悪いぞ?』
乙女心複雑なのね
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学園の陰キャの秘密のアルバイト〜手を差し伸べ救われた女子たちは彼を逃したくないそうです。〜 ナリゾー @kamui0327
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