第2話 あの時の3人は同じ学校
次の日。
面倒臭い月曜日。いつも通り学校はある。
俺は気分が最悪だったが、ズル休みするわけにもいかないので、仕方なく学校に登校した。
2度と見たくない大泉の顔や聞きたくない声と触れ合いながら、昼休みに突入するまでの1〜4時間目の授業と格闘した。
キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン。
ようやく4時間目の授業の終了を伝えるチャイムご学校全体に鳴り響く。
数学の授業の教員が、途中で授業を切り上げる。適当に宿題を出し、教室を退出する。
教室が一気に騒がしくなる。
俺は、そんな空間から逃げるように、財布を手に持って、教室を後にする。
少しでも大泉と一緒の空間に身を置きたくなかった。
今日は敢えて弁当も持参していない。だから、購買か学食かで少し迷う。
購買はパンしか売っていない。今日はパンの気分ではない。
必然的に食堂を選択する。
3回のフロアから階段を介して、1段1段ゆっくりと下る。
しばらく降り続けると、1回のフロアに到着する。
このまま昇降口の付近を横切らなければならない。そのため、廊下を進む。
昇降口に面する廊下からは、外と面しているため、新鮮な空気が流れる。
「あ、あなたは。もしかして。昨日の! 」
後ろから聞き覚えのない女性の声が俺の耳に届く。
「…」
俺は聞き覚えがなかったので、特に気に留めず、足を止めずに前進する。
「ちょ、ちょっと待ってください! 」
後方からバタバタと慌てて追い掛けて来る足音が聞こえる。
ようやく俺目当てだと理解し、足を止めて、ゆっくり振り返る。
後方の追い掛ける女子達も俺の視線が合い、急ストップする。
「君達は昨日の…」
俺は昨日の記憶を辿りながら呟く。昨日のナンパをされていた女子3人だった。
1人目は茶髪のロングヘア。2人目はピンクのボブヘア。3人目は銀髪のロングヘア。皆、俺の通う学校のグレーのブレザーに緑のスカートの制服を着用する。
まず茶髪のロングヘアの女子が、俺の下に駆け寄る。
「私2年の山岸美琴です。昨日はピンチの中、助けてくださり、ありがとうございました! 本当に助かりました! ぜひ今度お礼をさせてください」
茶髪のロングヘアの山岸さんが、深々と頭を下げて感謝を述べる。
「…うん。機会があったらね」
俺は手短に対応する。お礼など受け取るつもりは一切ないが。
「ありがとうございます! 」
山岸は再度、頭を下げると、一緒に行動していた2人の方へと駆け足で戻って行く。
何やらコソコソと情報を共有しているようだ。
話が一区切り付き、2人目のピンクのボブヘアの女子が、ゆっくりとした足取りで俺の下に来る。
「2年の南野恵。…別に助けて欲しいなんて頼んでないから。美琴が言えっていうから仕方なく言うだけだから。昨日は…ありがとう」
南野さんは、俺と目も合わせず、返事も待たず、踵を返して、そのまま元の場所に戻ってしまう。
特に残りの2人共も、会話をせずに共有もしない。
すぐに3人目の銀髪のロングヘアの女子が、パタパタと小走りで俺の下に来る。
「2年の小湊紬です。昨日は、助けてくださり、本当にありがとうございました! 」
小湊さんは、俺の両手を取り、まるで温もりを確かめるように、ギュッと自身の手で握る。
しばらく握り続ける。
小湊さんは、時折り生ぬるい吐息を吐きながら、俺の手を凝視していた。
「あの〜。そろそろ解放して貰っていいですか? 」
「あ! す、すいません! あまりにも触れた…。何でもありません!! ありがとうございました! 」
小湊さんは、恥ずかしそうにしつつ、何処か嬉しそうな興奮したような表情で、俺の手を解放し、残りの2人の下に帰還した。
「あの〜。これから何処かに行く予定ですか? 」
山岸さんが俺の今後の予定を尋ねる。
「悪い! 遅くなってごめん」
俺が回答する直前に、1人の茶髪のヤンキーっぽい男子が、3人の女子と合流する。
その男子は少し焦った様子で走って来た。
男がいるのか。しかもヤンキー系。面倒だな。本当に男が絡むとロクなことがない。特にヤンキー系はない。
「先に先約がありそうだし。俺は、ここで失礼させて貰う」
俺は返事を待たずに、踵を返し、食堂へと向かうために、廊下を再び進む。
「あ、ちょっと待ってください! 」
山岸さんが、俺を呼び止めようとする。
しかし、俺は完全にスルーして、食堂へと向かう。
そのまま俺は女子3人の視界から消えてしまった。
一方、合流したヤンキー系の男子さん、敵対視するように俺の背中を睨み付けていた。
俺の背中が見えなくなるまでずっと。
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クラスで俺をいじめるヤンキーに彼女をNTRれた。彼女を奪われた怒りから強引に美少女をナンパする奴らに八つ当たりで初めて喧嘩して勝った俺。すると、人生で初めて美少女達からのアプローチを手に入れた 白金豪 @shirogane4869
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