7.「まとめ」の文章の書き方

最後に、「まとめ」部分の書き方について説明します。

ここは、レビュー全体の着地点なので、ここが書けるようになると一気に「それっぽいレビュー」になります。

順を追って説明します。


■「まとめ」でやることは、この2つ

まとめ=作品全体の総評、というと難しく聞こえますが、実際にやることは以下の2点だけです。

①この作品を一言でどう評価するか

②どんな読者に向いているかを示す


逆に言うと、

・新しい情報を出さない

・細かい展開を語り直さない

この2点を守ると、きれいに締まります。



■「一言評価」は感想の要約でいい

まとめの最初は、感想パートで書いたことを圧縮します。


桃太郎の例:

・「勇気と仲間の大切さを、素直に描いた物語です」

・「シンプルながら、王道の面白さがしっかり詰まった作品です」


ポイントは

・新しい評価軸を増やさない

・「全体としてどうだったか」を言う


「〜が良かった」「〜が印象的だった」を

→「〜な作品です」に言い換えるイメージです。



■「どんな読者に向いているか」は感想の延長線で書く

ここで急に別の視点を持ち込むと不自然になります。

感想で触れた魅力が、そのまま読者像に変換されるのが理想です。


変換の例

・冒険が楽しい

 → 冒険ものが好きな人


・仲間との絆が印象的

 → チームもの・友情ものが好きな人


・文体がやさしい

 → 読みやすい作品を求める人


桃太郎の例:

・昔話・王道展開

・勧善懲悪

・分かりやすい構成

→ これで、読者像は自然に決まるかと思います。



■「おすすめです」で終わらせると安定する

まとめの定番構文を持っておくと楽です。これはあくまで一例なので、それぞれ皆さんが表現したい内容に応じて変えてみてください。


型:

『本作は〜な人におすすめの作品です。』


桃太郎の例:

・昔話の王道を楽しみたい人におすすめです。

・子どもにも安心して読ませられる物語を探している人に向いています。

・シンプルな冒険譚で気持ちよく読後を迎えたい人におすすめです。

→1〜2文で十分です。欲張って長くしないのがコツです。



■ダメになりやすい「まとめ」の例

避けたいのはこの2つです。


1. 感想の繰り返し

『仲間との絆が良くて、鬼との戦いも迫力があり……』

→ これは感想パートで終わらせる内容です。


2. 抽象的すぎる締め

『とても考えさせられる作品です。』

→ 何を考えさせられるのかが分からず、締まりません。



■まとめ

・まとめは「一言評価」+「読者の顔を思い浮かべる」

・新しい話はしない

・1〜3文で終わらせる

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