3.作品の核を把握する
あらすじや感想を書く前にしておくべき重要なことは、作品の核が何なのか把握しておくことです。
作品の核を把握しておくことで、以降で述べる、「あらすじ」や「感想」が書きやすくなります。
■核の構成要素
作品の核は、大きく分けると次の3つに分けられます。
1. ジャンル・設定
・物語がどんな世界で展開されているかを把握します。
・例:異世界ファンタジー、日常恋愛、サスペンス、ホラー、創作の葛藤など
・ここを把握することで、「誰に向けて書かれた作品か」「どんな期待を持って読めばいいか」を示せます。
(例)桃太郎の場合
・桃太郎は「昔話・冒険譚」です。
・舞台は昔の日本の田舎、鬼ヶ島など架空の土地が登場します。
・これを理解すると、レビューで「伝統的な日本の昔話として読める」「子ども向けでありつつ勇気や正義を描いた冒険譚」などと書けます。
2. 主人公・視点
・誰の物語なのか、誰の視点で語られているのかを確認します。
・主人公の葛藤や成長が読者に伝わることで、感想に「共感した」「学びがあった」と書きやすくなります。
(例)桃太郎の場合
・主人公は桃太郎です。
・物語のほとんどが第三者視点で、桃太郎の行動中心です。
・桃太郎が鬼退治に向かう決意や仲間との出会いを通して成長する様子を追うことで、感想に「桃太郎の勇気やリーダーシップに共感した」と具体的に書けます。
3. テーマ・問い
・作者が作品を通して描こうとしている本質的な問いやメッセージです。
・テーマを把握しておくと、レビューで「この作品は考えさせられる」「現代的な問いを含んでいる」と書けます。
(例)桃太郎の場合
・主題は「正義の実行」と「仲間と力を合わせることの大切さ」などです。
・子ども向けの昔話ですが、読者に勇気や協力の大切さを伝えるという明確な意図があります。
・レビューでは「勇気や友情の普遍的な価値を描いている」とまとめられます。
■核を掴む方法(桃太郎の場合)
1. 主人公の行動と感情を追う
・桃太郎は桃から生まれ、鬼退治に出発する。
・旅の途中で犬・猿・キジを仲間にする。
・鬼を倒して村に宝物を持ち帰る。
→ この行動の流れを押さえるだけで、物語の大筋が分かります。
2. 物語の転換点を見つける
・桃太郎が鬼退治に出発する → 冒険の始まり
・仲間と出会う → 協力の重要性が描かれる
・鬼を退治して帰還 → 勇気と正義の達成
→ 転換点を押さえると、レビューのあらすじ部分が簡潔に書けます。
3. 作者が描きたいことを考える
・「困難に立ち向かう勇気」「仲間と協力する大切さ」がテーマ
・単なる娯楽ではなく、読者に価値観を伝える意図がある
→ レビューでは「昔話ながら現代にも通じる勇気と協力のメッセージがある」と書けます。
■まとめ
作品の核を把握することは、レビュー作成の土台です。
・ジャンル・設定 → 読者層や世界観
・主人公・視点 → 読者が感情移入するポイント
・テーマ・問い → 作品の価値や面白さの核心
以降のステップでは、核をもとにレビューを文章化する流れを説明していきます。
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