第1期 第14話 『聖者の散り際(ロスト・サンシャイン)』


【場所:要塞裏・霧深い亡霊の森】

(追放され、降りしきる雨の中を一人進むすぎもん。背後から無数の気配が迫る。ノモンホ軍の残党、そして――)

幽気:……逃がさんと言ったはずだ、道化師。

(霧の中から幽気が現れ、巨大な剣を振り下ろす。満身創痍のすぎもんは『断層』で受けるが、かなるの細工による気力の乱れで防ぎきれず、吹き飛ばされる)

すぎもん:ぐはっ……! ……まだだ、まだ……!

幽気:終わりだ。死をもってその罪を贖え。

(幽気がトドメの一撃を放とうとしたその時、黄金の閃光と共に一人の男が割り込んだ。かなるだ。彼はあえて兵士たちを引き連れず、一人で助けに来た「演出」で現れる)

かなる:すぎもん君!! 逃げろ!! ここは僕が食い止める!!

すぎもん:かなる……!? なぜお前が……!

かなる:君が嫌われても、僕は君の親友だ……! 行け! 早く!!

(かなるは幽気に向かって突進する。しかし、その戦いは奇妙だった。かなるは圧倒的な力を持っているはずなのに、わざと幽気の剣を急所に受けるような動きを見せる)

幽気:……!?(戸惑いながらも、剣を突き出す)

(ドスッ、という鈍い音が森に響く。幽気の剣が、かなるの胸を深く貫いた)

すぎもん:かなるーーーーーーッ!!!

(絶叫するすぎもん。その時、森の奥から追ってきたのあさんと兵士たちが現場に到着する。彼らの目に映ったのは、**「追放されたすぎもんを助けるために、一人で駆けつけ、身代わりになって刺されたかなる」**という最悪に美しい光景だった)

聖軍兵士A:かなる様……!? そんな……嘘だろ……。

のあさん:かなる……!!

かなる:……(血を吐きながら、すぎもんに微笑む)……よかった。君が……無事で……。……みんな、すぎもん君を……責めないで……あげて……。

(かなるの身体から光が溢れ出し、周囲を包み込む。その光が収まった時、かなるの身体は砂のように崩れ、跡形もなく消えていた。残されたのは、血に染まった彼のマントだけだった)

聖軍兵士B:かなる様が……死んだ……。すぎもん、貴様を助けるために……!!

すぎもん:……違う……俺は……そんなこと……頼んでない……!

のあさん:……(震える声で)全軍……すぎもんを捕らえろ……! いや、殺せ!! かなるの仇だ!!

(憎悪に狂った兵士たちが一斉にすぎもんに襲いかかる。絶体絶命の瞬間、森の闇から巨大な咆哮が轟いた)

ゆうにく:……うおおおおおおおん!!

(ゴリラ化したゆうにくが乱入し、兵士たちをなぎ倒す。その肩には、ささが座っていた)

ささ:……はいはい、そこまで! すぎもん、ボサっとしてないで逃げるよ! こいつら、もう正気じゃない!

(ゆうにくがすぎもんを掴み上げ、深い森の奥へと跳躍する。背後からは「人殺し!」「かなる様を返せ!」という呪詛の声がいつまでも響き続けていた)

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