花とほたる

*** 花とほたる ***


 ほたるさんと私は、ほたるさんの家に来ました。まるで喫茶店のような風貌のお家で、ほたるさんは、からんからんと玄関の扉を開けました。


ほたるさん:花! ただいま帰ったぞ。

花さん:……

私:花さん、初めまして! 多勾シュシュといいます。

花さん:…………

ほたるさん:こちら、花だ。よろしくしてやってくれ。

私:はい! よろしくお願いします!


 花さんは、大人っぽい方でした。見た目、ほたるさんと親子のようにも見えます。


ほたるさん:多勾どの。朝食はまだであろう。花が振る舞ってくれると言っておるぞ。

私:えっ! そんなっ、申し訳ないですよっ……!


 私は遠慮しようとしましたが、すでに花さんが窓際の食卓に食事の用意をしはじめていました。


ほたるさん:遠慮は要らんぞ。花も喜んでおる。付き合ってやってくれ。


 なんだか、私が振る舞いを受けようとしている立場なのに、かえってほたるさんにお願いされているような感じがしました。私は花さんに手を引かれ、食卓の席に座らせてもらいました。

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