第15話 Sランク依頼のさらなる拡大と新たな強敵、リオとの本格因縁バトル


カルナスの町は朝の光に包まれ、川谷ゆうじは今日の依頼に胸を躍らせていた。

Sランク依頼はこれまで以上に規模が大きく、危険度も跳ね上がる。


ギルドの掲示板には「山岳地帯および周辺の魔獣一掃討伐」と掲示されていた。

報酬は膨大で、成功すればギルド内での名声はさらに上がる。

「ここで……成長できる」

ゆうじは拳を握り、決意を胸に仲間と共に山岳地帯へ向かう。


今回の任務には、サフィア、リーナ、エリオに加え、新たにBランク冒険者のミラ・カーレンが加わる。

彼女は魔法攻撃と戦術に長け、戦闘を大きくサポートできる実力者だ。

「よろしく、皆」

ゆうじは軽く会釈し、四人で険しい山道を進む。


道中、魔獣の痕跡が増え、空気は張りつめていた。

「やはり規模が大きい……」

リーナが少し不安そうに呟くが、ゆうじは転移スキルで険しい地形をショートカットし、

全員をスムーズに進める。


谷間に到着すると、今まで見たことのない大型魔獣が群れを成して現れた。

その圧倒的な存在感に、Dランク冒険者のゆうじでも心が引き締まる。

「ここで……負けるわけにはいかない!」

変換スキルで能力を最大限に引き上げ、戦闘準備を整える。


戦闘開始。魔獣たちは鋭い牙と爪で襲いかかる。

ゆうじは転移で攻撃をかわし、石や岩を投げて注意を逸らす。

サフィア、リーナ、エリオ、ミラの支援で四人の連携は格段に向上していた。


その時、後方から影が差す。

振り返ると、リオ・ヴェルンが剣を構え、挑発的な笑みを浮かべていた。

「今度こそ、お前を本気で潰す」

ライバルの本気の眼差しが、ゆうじの闘志を燃え上がらせる。


リオは魔獣を狙いながら、ゆうじを封じる攻撃を仕掛ける。

「負けるわけには……!」

ゆうじは転移で攻撃をかわしつつ、変換で強化した筋力と素早さを駆使して応戦する。


二人の戦闘は、山岳地帯に轟く激しい一騎打ちとなる。

魔獣の咆哮の中、ゆうじは転移で位置を変え、変換で強化した能力を最大限活かす。

仲間たちの支援も加わり、戦況は均衡を保つが、緊張感は最高潮に達する。


激闘の末、魔獣群は討伐され、谷間は静寂を取り戻す。

息を整え、ゆうじは初めてのSランク依頼続行の成功を実感する。

報酬として得たゴールドを変換に回し、さらに筋力や体力、素早さ、知力を上昇させる。


リオは遠くからゆうじを見つめ、悔しさと認める光が混じる表情を浮かべる。

「……次こそ必ず勝つ」

ゆうじも拳を握り、静かに応える。

「俺も……もっと強くなる」


帰路、五人は互いに笑顔を交わす。

仲間との絆、ライバルとの競争、スキルの成長――

すべてがゆうじの胸に力強く刻まれる。


夜、ギルド宿で一人、ゆうじは今日の戦いを振り返る。

「転移と変換、戦略と仲間の支援……これが俺の力だ」

国外追放から始まった冒険者生活は、仲間との絆とライバルの存在、

そしてスキルを駆使した成長で確実に前進していた。


異世界アストラリオでの冒険は、まだ序盤に過ぎない。

だが川谷ゆうじの物語は、仲間とライバル、Sランク依頼の連続挑戦を糧に、

確実に次のステージへと加速していくのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る