第14話 Sランク依頼続行と新たな仲間加入、リオとの因縁深化
カルナスの朝は澄み渡り、町全体に活気が満ちていた。
川谷ゆうじは昨日のSランク依頼の成功を胸に、今日の任務に向けて気を引き締める。
ギルドの掲示板には新たな依頼が掲示されていた。
「山岳地帯に出没する魔獣群討伐」
昨日の依頼より規模が大きく、危険度も格段に増す。
「これは……さらに成長できるチャンスだな」
ゆうじは拳を握り、心の中で決意を固める。
広間では、サフィアとリーナが待っていた。
「今日も三人で行くわよ」
サフィアの微笑みに、ゆうじは頷く。
「はい、全力で挑みます」
今回の任務では、新たに仲間が加わることになった。
Bランク冒険者のエリオ・カインだ。
攻撃力が高く、剣術に長けた実力者である。
「よろしく頼む、川谷」
ゆうじは軽く会釈し、四人で山岳地帯へ向かう。
険しい山道を進む途中、ゆうじは転移スキルを駆使して崖の斜面を
ショートカットする。Fランク時代には考えられなかった速度で目的地に到着。
「転移……やはり戦術の幅が広がるな」
仲間たちもその技術に感心した表情を浮かべる。
谷間に到着すると、魔獣の咆哮が響く。
複数の魔獣が群れを成しており、Dランク冒険者でも簡単には近づけない規模だ。
「ここで……負けるわけにはいかない!」
ゆうじは変換スキルでステータスを最大限引き上げ、戦闘準備を整える。
戦闘が始まると、魔獣たちは鋭い爪と牙で襲いかかる。
ゆうじは転移で攻撃をかわし、石や岩を投げて注意を逸らす。
サフィアとリーナ、エリオの支援も加わり、四人の連携は格段に向上していた。
その戦闘中、後方に影が差す。
振り返ると、リオ・ヴェルンが剣を構え、挑発的な笑みを浮かべていた。
「またお前か……今度こそ本気で潰す」
ライバルの本気の眼差しが、ゆうじの闘志をさらに燃え上がらせる。
リオは魔獣を狙いながらも、ゆうじの動きを封じようと攻撃を仕掛ける。
「負けるわけには……!」
転移と変換を駆使し、筋力と素早さを最大限活かして応戦する。
二人の戦いは、山岳地帯に轟く激しい一騎打ちとなった。
魔獣の攻撃とライバルの挑発の中で、ゆうじは転移で位置を変え、
変換で強化したステータスを駆使してリオの攻撃をかわす。
サフィア、リーナ、エリオの支援で戦況は均衡を保つが、緊張感は最高潮に達する。
激しい戦闘の末、魔獣群は討伐され、谷間には静寂が訪れる。
息を整えながら、ゆうじは達成感と成長を実感する。
報酬として得たゴールドを変換に回し、さらに筋力や体力、知力を上昇させる。
リオは遠くからゆうじを見つめ、悔しさと認める光が混じる表情を浮かべる。
「……次は必ず勝つ」
ゆうじも拳を握り、静かに応える。
「俺も……もっと強くなる」
帰路、四人は互いに笑顔を交わす。
仲間との絆、ライバルとの競争、スキルの成長――
すべてがゆうじの胸に力強く刻まれる。
夜、ギルド宿で一人、ゆうじは今日の戦いを振り返る。
「転移と変換、戦略と仲間の支援……これが俺の力だ」
国外追放から始まった冒険者生活は、仲間との絆とライバルの存在、
そして自らのスキルを駆使した成長で確実に前進していた。
異世界アストラリオでの冒険は、まだ序盤に過ぎない。
だが川谷ゆうじの物語は、仲間とライバル、Sランク依頼への挑戦を糧に、
確実に次のステージへと進みつつあった。
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