第3話 ジュリエットと笑裏蔵刀
「ちょっとトイレに行ってくる。」
わたしは咲希にそう言うと、どうやら久我さんにも聞こえていたようで、久我さんが「うん、私達先、言ってるね。」
と返事をした。私はトイレとは逆の方向に向かっていった。
「遅い遅い。」
そういったのは、結構イケメンな私の彼氏、不知火 景虎だ。
「作戦通りやってくれた?」
「は、はい一応。」
「僕は付き合ってあげてるんだからね。」
「は、はい。。。すみません」
「フッ。この調子でいれば僕がロミオになれる。そうしたら一緒に演技できるぞ。」「はい。がんばります。」
「さ、早く戻りな。1時間後にまた来いよ。」
「はい。では。」
しってる。わたしは。あの人は私を自分のものにしようとしている。自分だけのものに。あくまでも自分の手は汚さずに。他の男達を近づけないように。でも、逆らえない。どうすればいいのか。そう考えながらも、ぷらぷらと二人を探した。
ロミオの不在証明(アリバイ)―舞台袖の空白― するめ まる @y89356288
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