③-2 社会福祉(人生編・実用編)

正直に言うと、「社会福祉」という科目は、試験勉強としてはかなりしんどかったです。

範囲は広いし、細かいし、年号は多いし、「これ、今後の人生で使うのか?」と思うような知識も山ほど出てきます。


でも——。


この科目だけは、勉強し直して本当によかったと、今でも思っています。


なぜなら、ここで学んだ考え方や視点は、

保育のためだけではなく、人生そのものにめちゃくちゃ使えるからです。




「ソーシャルワークとケースワーク」


社会福祉の中で特に印象に残ったのが、


・ソーシャルワーク(社会福祉援助技術)

・ケースワーク(個別援助技術)


この二つでした。


簡単に言うと、


ソーシャルワークは「人をどう支えるか」という考え方の枠組みで、

ケースワークは「その人一人ひとりに合わせてどう関わるか」という実践的な技術です。


ここで大事なのは、


「答えを与える」のではなく、

「その人自身が答えに気づけるように関わる」


という点です。



ケースワークには、基本的な流れがあります。


・インテーク(受理面接)

・アセスメント(分析)

・プランニング(計画)

・インターベンション(介入)

・モニタリング(効果測定)

・エバリュエーション(事後評価)

・ターミネーション(終結)


……と、カタカナだらけですが、要するにこういうことです。


「話を聞く」

「状況を整理する」

「どうするか一緒に考える」

「やってみる」

「うまくいったか確認する」

「振り返る」

「自立できたら終了」


という流れ。


私はこれを、

「イアプイ萌えた」

で覚えました。


この流れ、結構な頻度で出題されます。




私はこの考え方を、部下や後輩の指導にも使っています。


たとえば、


「どうしたらいいですか?」

と聞かれたとき。


昔の私は、すぐ答えを出していました。


でも今は、


「どう思う?」

「いま出来る選択肢は何がある?」

「それぞれのメリット・デメリットは?」


と、問い返すようになりました。


すると、相手は

「自分で考える」

「自分で決める」

「自分で動く」

ようになる。


これ、ケースワークの考え方そのままです。



「バイスティックの7原則」


もうひとつ、かなり衝撃だったのが、

バイスティックの7原則。


これは、対人支援の基本姿勢をまとめたものです。


① 問題の個別化

② 感情表出の許容

③ 統制された情緒関与

④ 受容

⑤ 非審判的態度

⑥ 自己決定

⑦ 秘密保持


……と言われると難しそうですが、超ざっくり言うと、


「その人をその人として尊重しろ」


という話です。


・他人と比べない

・否定しない

・決めつけない

・支配しない

・勝手に正解を押しつけない


これ、子育てにも、仕事にも、人間関係にも、全部使えます。



「落ちたからこそ、価値が分かった」


私はこの科目を一度落としました。

でも、そのおかげで、ちゃんと向き合うことになりました。


「点を取るため」ではなく、

「理解するため」に勉強した。


その結果、


・物事を一面的に見なくなった

・人を簡単に評価しなくなった

・背景を考える癖がついた


これは、確実に人生を変えました。


「人をどう理解するか」

「人にどう関わるか」

「人をどう支えるか」


この哲学の塊です。




……とはいえ、ここまで書いておいてなんですが、


「よし、社会福祉を勉強しよう!」


ってなる人は、たぶん少ないと思います(笑)



でも、


・子育てに悩んでいる人

・部下指導に困っている人

・人間関係で消耗している人

・小説を書く人(物語の設定など)


こういう人には、ガチで刺さる内容です。

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