〈冒険の書〉あるいは番外

勇者が乱入した。

「それは私の冒険の書だ!」


王様は目を丸くした。

「……誰だ?」


大臣は目を丸くした。

「……どちらさま……?」


騎士団長は剣の柄に手をかけた。

「む、無礼者!名を名乗れ!」


お妃様はびっくりした。

「ヒエェぇ!?」


メイド長は考えた。

「逃げようかな。」


老臣は首を傾げた。

「門番はどうしたんじゃ?」


司教は言った。

「神は新たな試練をお与えになった……。」


姫は首を傾げた。

「司教さまがそう言うのなら……。ええと、大変なのかしら?」


王子は言った。

「ばーぶー。」


(先王の亡霊は大笑いした。)


天井裏の盗賊は今日は厄日と天を仰いだ。

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〈白紙の物語〉 バート @black-one

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