第4話:お散歩デート

学校が違うからわからないけど、

あっくんって勉強もできるみたい。


運動はサッカー部でボランチ?で2年生からレギュラーだったって。


ムーってして

「あっくん、女子に人気だったんじゃないの?」と聞いたの。


少し照れながら

「まあ告白とかはされたけど、断ってたよ。はるかが好きだったから」

「そういうはるかだって人気あったんだろ?可愛いし、勉強もできるし」


腕にぽすんと頭をくっつけて

「私も告白されると、好き人がいるからって断ってたよ、嬉しい?」


「同じ高校に通ったら一緒にいてね、じゃないとあっくんモテちゃうから」

「でね、合格したらお祝いくれるんだって、ペアリングつけようよ?」


あっくんがニヤって笑って

「いいけど、そういうのは俺がはるかに贈るから、俺が買う」


かっこいい。いつも私より先のことを考えてくれてる

「男女平等なんだよ?じゃあ、私は何にしようかな?何がいい?」

「ペンケースとか弁当箱とか?」


「あー!あっくん、毎日私がお弁当作ると思ってるでしょ!」

「作ってくれないの?」


もう、かっこいいよぅ

「……作る……あっくんのばか、残しちゃ嫌だよ?野菜がいっぱいでもだめだよ?」


「もちろん全部食べるよ、はるかが作ってくれたものは全部」


珍しく何か言いにくそうにしてたけど「よし」って言った後、

はるか、クリスマスイブは土曜日だけど勉強はしないで二人でデートしよう」


「イルミネーションが綺麗な場所があるんだ、一緒に行きたい、どう?」


どう?って、なんで私が断るの?

あっくんのばかたれ……


「うん、あっくん、ありがとう。

行くに決まってるよ。楽しみだね」




クリスマスを来週に控えたある日。

お母さんに聞かれた。

はるかあきらくんとはどうなの?もう、お付き合いしてるの?」


「うん、子どもの頃から好きだったって……言ってくれたの」


「よかったわねぇ、はるかますます可愛くなってるから、そうかな?って」


悪戯っ子みたいな顔して

「じゃあ、クリスマスイブは一緒にいたいんじゃない?」


少し恥ずかしいけど

「うん、あのね、お勉強はお休みしてイルミネーション見に誘われてるの、いい?」


「ダメなんて言ったらあきらくんに恨まれちゃうわよ、その後はお家に来てもらって?一緒にご飯食べましょう、帰りはお父さんが送っていくって」


「いいの?お母さん!1日一緒にいられるの?嬉しい!」


あきらくんのお母さんに言っておくわね。次ははるかあきらくんのお家にお呼ばれするのよ。

そうねぇ多分大晦日ね、えっちなことしてもいいけど避妊はしてね。

お正月はおじいちゃんのお家で会いましょうか」


真っ赤になった私の頭を優しく撫でてくれた。



待ちに待った12月24日、私のお家の最寄り駅に12時待ち合わせ。

駅の反対側にある区役所通りが全部イルミネーションになってて、

途中の公園には篝火がたくさんあってベンチもあるんだって。


楽しみだなお散歩デート。


お母さんに手伝ってもらって支度。

少しでも可愛い私を見てもらいたい。


髪は編み込みにして頭にまとめてコサージュのついた髪留めをつける。

首が出ちゃうけどボトルネックの白ニットでポカポカ。

ブラウンのAラインショルダーの膝丈ワンピースにファー付きの白のコート。

背の高いあっくんと歩くからヒールが4cmくらいあるショートブーツ。


プレゼントは悩んだんだけど、長めのマフラーにした。

色違いのを自分用に買ったの。


二人で並んでる姿を想像したんだ。


お母さんがナチュラルメイクをしてくれて、いつもより大人っぽい顔。

冬休みの間に覚えるんだ。

クリスマスプレゼントにメイク道具一式くれるって。


お母さんの最終チェックもOK。

お父さんも可愛いって褒めてくれた。


楽しみでもう待ちきれない。

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