第2話
「にゃあ」
「えっ?にゃあ?」
目の前にはゲームやアニメで良く見る、猫人(頭の上に猫耳が付いてて尻尾が生えてる程度でほぼ人の体をしてる一番獣人度が低いパターン)が居た。おっぱいがあるし、ついてない?って事は女の子?いやメスか?
「って、服、服、えっと、とりあえずこれでっ!これ着て!!」
目の前に居た若い猫人は裸で服を着て無かったので、僕は急いで自分が来ていたシャツを脱ぎ彼女へと手渡した
「そう言えば、猫は?」
僕は周囲を見渡すが、先ほどまで足元に絡みつくようにしていた猫の姿は無かった。特に身を隠せるような場所も無く、これまた定番のアレが頭を過った。
「お肉もっと食べたいにゃ」
代わりに僕にまとわり付いていたのは、可愛い猫人で彼女は僕に抱き着き耳元で肉を要求して来ていた
「あっ、うん。とりあえず家まで行こうか」
「にゃー」
ガチャ
「鍵無かったけど、このあたりの治安はどうなんだ?まぁいいか、えっと、とりあえずこれを食べていて」
「にゃー」
玄関を入るとすぐにキッチンと6人掛けのテーブル、食器棚があるLDK?いや、そこまで広くも無いしDKか?があった。とりあえず机の上に皿を置いて干し肉を出して、彼女の空腹を満たす事とした。にしても、この子は何を食べるんだろ?とりあえず干し肉を与えたが、干し肉ばかりでは駄目だろうしなぁ
「取り合えず家の中を見るか」
家は今この瞬間まで誰かが住んでいたかのように手入れがされており、鍋や皿なども6人程度の家族が暮らせるだけの物がそろっていた。が、部屋は6畳程度のが2部屋、ベッドはシングルサイズが2個、1つ目の部屋のクローゼットには男物の服が色々と入っていた、もう1つの部屋には女性物の服が色々と入っていたが、メイド服にナース服?えっ???これもまた神様からのプレゼントなのだろうか、にしても誰の趣味だ?
「おっ、風呂がある!」
この手の転生では風呂とトイレで悩むのに、とは言え流石に水道無いし井戸水汲んで来て薪で沸かすとかか、あっトイレもあるな、トイレはどうなってんだこれ?洋式の水洗便所ぽいが、細かい事は考えずにおこう。とりあえず2DKって感じぽいから二人で暮らすには十分だな。とは言え何でテーブルは6人分?客が来た時に備えてか?と、ざっと部屋を見て回った。
「えっと、そう言えばまだ名前を聞いて無かったな。名前は何て言うんだ?」
猫人を呼ぶ時に、オイとかアノとかって言うのも何だしと思った時に、まだ名前を聞いて無かった事に今更気がついた。俺は名前も知らない猫?人?と暮らそうとしてたのか、不用心にもほどがあるな。猫人と言えば実は暗殺者だったとかって設定も良くあるが、まぁ心配しても無駄かLv1だし何よりあんな可愛い子を攻撃するのは俺には無理だ
「にゃ?名前?野良だったから無いにゃ」
「そか、じゃあ名前決まったら教えてくれ」
「つけてくれにゃ」
「俺が?俺、ネーミングセンス0だぞ?」
「何でもいいにゃ」
「そっか、うーん。猫と言えば、タマ?トムは雄猫だったか、ミケはミケ猫だし、白毛だからシロはベタすぎるし・・・雪は日本ぽいか、ここは欧州ぽい感じだから似合わないよな・・・たしか北欧神話の雪の女神がスカージ?スカジ?そんな感じだった気がする。スカジよりはスカージのが良いか、って事でスカージでどうだ?」
前世で野良猫を拾って飼う事になってたら、タマとかシロとかユキとかそんな名前になってたんだろうなぁ。偶然憶えていた中に欧州ぽいのがあったが、これを断られたら何にしようかな・・・白、白・・・
「それでいいにゃ」
「そか、それじゃスカージ宜しくな」
「よろしくにゃ」
「とりあえず、こっちに来てくれるか?」
「はいにゃ」
「あっそか、どうせ着替えるなら風呂入った方が良いよな」
「風呂?」
「お湯で体を洗う場所?まぁ、いいやとりあえず水を汲んで来ないとな」
「手伝うにゃ」
「そうか助かる」
とは言ったものの井戸とかバケツは、どこにあるんだ?
調理スペースの隣に脱衣所らしきすぺーすがあり、そこには多分飲み水用の水瓶があった。そして勝手口を出ると井戸が見え、井戸の所に都合良くバケツも3個あり、隣の小さな小屋の外の壁沿いに薪が積んであるのも見えた。風呂はやはり薪風呂のようで薪を燃やす場所と煙突が見えた。
「ふー」
「いっぱいになったにゃ」
「で、薪を燃やしてと」
薪を3,4本と小枝や落ち葉を入れて、火打石の様な物で火をつけた。マッチとかはあるのかな?夜の灯りはどうなってるんだろ?
「小屋はっと」
小屋の中には、クワやスキ、ノコやカンナにトンカチ、スコップに、ロープってこれは麦わらか?稲藁はないよな?水田ぽいのは無かったし、あれこれと農業をする道具が一通りありそうだな。後は、牛小屋?1頭分だけど、鶏でも入れて置くのかな?そんなスペースもあった。欧州ぽい感じだと冬は寒そうだな、羊とかを飼った方が良いのかも知れないな、そうなると羊たちの小屋も居るのかな?羊の飼い方なんて知らないぞ、その前に羊や牛は何処で買えるんだろ?まぁ買う時に飼い方も聞くか
スカージが道具の使い方を聞いて来たので、それに答えたり。家の周囲のどこに何を植えるかを少し考えたりして、また勝手口から家へと戻った。
「おっ、丁度いい感じだな。適当にしてるのに、これも神様の力か?ありがたい」
風呂は温度調整が必要だろうと思っていたが、丁度良い湯加減となっていた。
「スカージ、先にお風呂に入ってくれ」
まだ外をウロウロしていたスカージを呼んだ
「にゃ?お風呂なんて入った事無いにゃ」
「あっ、そっか」
野良猫だったのだから知ってる方がおかしい。いや、何で会話は出来てるんだ?気にしたら負けだな
「それじゃ、どうするかなぁ」
「一緒に入るにゃ」
「いやでも、スカージ女の子だし」
「にゃ?」
「うーんとは言え・・・」
髪と体を石鹸で洗って、綺麗にしてからお湯に浸かって出るだけだけど、言葉で教えるとなると案外難しいし、俺が洗ってる姿を見せてやっても・・・結局あれか、洗ってやりながら覚えて貰うしか無いか、オッパイもあったしアソコも人間と同じだったけど、スカージは猫だ。尻尾も生えてるし、そうだ猫なら色々と気にしなくてもいいよな、うん猫だ。俺は必死に若い女性の裸を見て触る事に対する言い訳をした
「それじゃ、まずここで服を脱ぎます」
「はいにゃ」
そして、俺はスカージの頭と体を説明しながらが洗ってやり、自分も洗って二人で湯船に入った。猫だと必死に言い聞かせはしたが、ほぼほぼ人間の女性なのだから健康なこの体が反応しない訳も無く、とは言え猫人とセックスなんてのも良く分からないので、どうにか耐えた。
その後、着替えを用意してなかったので、2人で裸のまま部屋に行き服を着た。
「お風呂はいい物にゃ」
「毎日入るからな」
「やったにゃ」
猫や犬は洗われるのが嫌いと思っていたが、人間の様な体になったからか大丈夫なようで助かった。風呂にも入らない者と暮らすのは流石に避けたいし
「もう風呂に入ってしまったしなぁ。さて何をするか」
「スカージ眠たくなって来たにゃ」
「それじゃ、部屋行ってベッドで寝るといい」
「そうするにゃ」
「俺はどうするかな?軽く風呂掃除して、水瓶に水を足して、あとは晩飯はパンとチーズと干し肉とお茶の予定だったからすぐに出来るか、そうだ蝋燭か何か灯りと後は火打石よりはマッチとかがあれば良いだけど・・・」
とりあえず、風呂を掃除するついでに残り湯で洗濯をして、ざっとブラシでこするだけの風呂掃除をした。掃除用の洗剤とかあるのかな?その後、昼過ぎだったが洗濯物を干して、井戸水を瓶に補充した。灯りの問題はアッサリと解決した、見上げたら普通にアルコールランプがつるしてあったのだ。そして、台所の棚の引き出しの中にアルコールの入った小瓶と蝋燭とマッチもあった。何でもあるなこの家は、ただ冷蔵庫が無いからか、食料は無いようだった。これで牛乳とか肉や卵もあれば良かったのに、調味料も見当たらないな。
「良い匂いがするにゃ」
「おう、起きたか」
「ご飯にゃ!」
「スカージは苦手な食べ物とかはあるのか?ネギがダメとか」
「分かんないにゃ、お肉とお魚は好きにゃ」
「そか、とりあえず今晩と明日の朝は俺が食べるだけの予定だったからな、こんなもので悪いな。明日起きたら、また買い物に行こう」
「スカージ、干し肉があれば十分にゃ、これ美味しいにゃ」
「それじゃ、俺はこっちで寝てるから何かあったら起こしてくれ」
「おやすみにゃ」
ん?何だか柔らかい物が、夢では無いよな。まさか、これも良くあるアレか?
「温かいにゃ、むにゃむにゃ」
「まぁ今日くらいは」
スカージに抱き着かれ、背中に彼女の胸が押し付けられていた。起こして自分のベッドで寝るようにと言うのも良かったが、おっぱいの感触と人?の温もりの気持ち良さに負けた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます