漫才ネタ「教授と助手」
甲「どうもよろしくお願いします」
乙「お願いします。小さい方が甲で」
甲「大きい方が、すれ違った車の方が悪かったのに舌打ちをされた時の苛立ち、です」
乙「それほど大きくはない。乙です」
甲「早速なんだけどさ」
乙「早速なによ」
甲「俺、考古学の教授になって、財宝探しをしてみたいんだけど」
乙「財宝探し。大変そうだな、まず教授になるのが難しいぞ」
甲「教授になって美女と恋もしてっ、て。そういうのをやりたいの」
乙「美女も?そんな簡単に…」
甲「だからこそメリー、助手である君を連れてきた!」
乙「メリー。女」
甲「メリー、私たち二人はエーゲ海で恋に落ち、宿敵から逃れ、ついに財宝のありかへ辿り着いたわけだが!」
乙「めちゃくちゃ肝心なところがはしょられてるな」
甲「メリー、扉を開けば財宝は目の前だ」
乙「なんかゴール間近になってるけど。俺、メリーじゃないからね」
甲「扉を開けば!財宝は目の前だ!」
乙「…そうですね!教授!敵もここまでは追ってこれないでしょう!」
甲「その通りだ!メリー。ピラミッドの最深部には奴らも手を出せないはず!」
乙「でもちょっと待って教授!この笑い声は!」
甲「悪の秘密結社のボス!ジョージアの声!」
乙「コーヒーつながりでややこしいですね!教授!」
甲「クッ!この匂い!奴ら、毒ガスを使ってきたぞ!」
乙「毒ガス?教授はたしか、毒ガスを無効にする力があると仰ってましたね!」
甲「その通り!私の専門は考古学だけじゃない!化学!」
乙「化学!」
甲「美容エステ!」
乙「美容エステ!」
甲「あんま屋さん!ネイリスト!美顔マッサージ…!
乙「教授!」
甲「何だ!」
乙「毒ガスから…どんどん逸れてってますよ!」
甲「たしかに無効に出来そうにないな!美顔マッサージでは!」
乙「しかも逸れたあとは、女性の美容と!」
甲「健康にまつわることばかり!」
乙「がっかりです!教授!」
甲「だが安心しろ!これを見るんだ」
乙「教授!まさかそれは!」
甲「まさかの防ガスマスクだ!」
乙「教授!」
甲「何だ!」
乙「さっきからつけてるなら…、早く先にください!」
甲「それもそうだな!メリー!」
乙「ふぅ。さあ今度は私たちの番ですよ、教授」
甲「待て、メリー。まさか銃やナイフで、奴らを倒そうと思ってるんじゃないだろうな」
乙「もちろん肉弾戦です!」
甲「落ち着け、メリー!この本を見ろ!」
乙「その本はまさか?!」
甲「読むだけで邪悪な心を清めてしまう書物!」
乙「でもたしか古代ローマ語で書かれているはずじゃ?」
甲「安心しろ、この本は古代ローマ語からラテン語、ラテン語から英語、英語からアラビア語に訳されて!」
乙「それで今、日本語になってるというわけですね!」
甲「いや、コートジボワール語になってる」
乙「コートジボワール!コートジボワール!残念ながらコートジボワール語は読めないです!教授!」
甲「それは誤算だな!メリー!」
乙「飛んだ誤算ですよ!教授!…フッフフ、ハハハ」
甲「どうした?!メリー?ひょっとして飛んだか」
乙「お遊びもここまでね、教授」
甲「何だと?」
乙「ボスのジョージアも実は私の手下」
甲「ボスのジョージアが相変わらずややこしいな」
乙「あなたはまんまと泳がされて、道案内をさせられただけ」
甲「そんな!じゃあ二人のエーゲ海での思い出は!」
乙「あなたの美容にまつわる力に!乗せられたフリをしただけよ」
甲「なんて女だ!」
乙「ここでお役御免ね、教授。…ん!今何を喋っている!?」
甲「ンダラマタゲソラマタゲソラマタクルダ…」
乙「それはまさか!」
甲「コートジボワール語だ!」
乙「教授は読めたのかあぁああ!心が清められてしまう!」
甲「ンダラマタゲ…うぎゃあぁああ!」
乙「どうした教授!」
甲「女遊びをしたい俺の心がぁああ!」
乙「教授も邪悪な心の持ち主だったんですね!」
甲乙『ここに心が清められ、今蘇る、二人のエーゲ海の思い出!』
乙「教授そこじゃないわ」
甲「もっと下かい?あとでネイルもしてあげるよ」
乙「教授のあんまは最高ね」
甲「美顔マッサージもしてあげるよ」
乙「教授ったら」
甲「メリー!!!」
乙「教授ー!!!って!何がしたいんだ!特に最後!」
甲「無駄がなかったじゃないか」
乙「俺は舌打ちされた時ぐらい苛立ったよ」
甲「あとボスのジョージアはどこ行ったの?」
乙「そこまでは俺も知らない。もういいよ」
漫才・ネタ保管庫 @keisei1
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