第7話 費要る

よし、とりあえずは格安ロングソードゲットだ!


その時、やはり目の前に文字が現れた!


【節約ミッションクリアボーナス!】

【節約魔法『費要るヒール』を贈呈します!】


費要る!?

何だ、そりゃ!


ヒールじゃねーのかよ!!?


俺はまたしても混乱した。


とはいえ、まぁ、魔法も増えたので、冒険者ギルドに申請に向かう事にした。


冒険者ギルドでは、何かしらのスキル、魔法、技、従魔などが増えた際には申請する必要がある。

いや、厳密にいえば、申請しなくてもいいのだが、ランクを上げたいならば申請すべきだろう。


「こんにちはー!」


「あら、エースさん、いらっしゃいませ!」


「あ、覚えててくれたんですね。」


「えぇ、えぇ、主夫なんて初めて聞きましたからね!」


大きな声で言う受付の女性に焦りながら、俺は格安ロングソードをカウンターに置き、魔法の申請をする事にした。


「あら?

それ、今流行りの契約ロングソードですよね?」


「え、はい。

なぜ分かるんですか?」


「わかりますよぉ。

シムパーツが嵌め込まれていますからね、契約ロングソードは。」


あぁ、そうか、と格安ロングソードを見る。


「あ、で、ご用件は?」


「あ!

新しく魔法を覚えたので、申請に。」


「えー、おめでとう御座います!

どんな魔法ですか!?」


「費要る、という魔法です。」


「え、ヒール???」


「いえ、違くて。

費要る、です。」


「…それはどう言った魔法なんですか…?」


「さぁ?

多分ヒールの亜種的な感じじゃ無いですかね?」


俺にも分からないので、そう答えた。


「はぁ…

申請は受付ました。

しかし、費要るでは、ランクアップは見込めないようです。

すいません。

頑張ってください。」


受付の女性は言った。


ですよね…


「わかりました。

ありがとうございます。」


俺はそう言ってギルドを出た。

依頼を取っても良かったが、少し最近忙しかったからなぁ。

休みたいな。


そう思った。


俺が宿屋に帰ってベッドにゴロンと横になっていると…


再び文字が現れた!


ヒィィィ!

勘弁してくれよぉぉ!


【節約サブミッション開催!】

【格安ロングソード30回以内でゴブリンを倒せ!】


と出た…


マジかよ…?


ゴブリンっつったら…


ゴブリンはSランクからZランクでは、Oランクのモンスターである。

Xランクの俺が倒すには少し手こずる相手だ。

しかも、格安ロングソード30回以内だとぉ?


「ふざけんなぁーーーー!」


俺は天井に向かってそう叫び、そして、そのまま眠った。


なんで、俺ばっかりこんな目に…!?

夢の中でも金の計算に追われていたとさ…

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