第5話 格安ロングソード

その日ヘロヘロになって宿屋に帰った。

すると、目の前に文字が現れた。


【節約ミッションクリアボーナス!】

【節約食材・大根100本贈呈します!】


お、お、おぅ…

いらねぇよ…!!!


ボンッ!と大根100個入った箱が現れた。


マジかよ…

どうすんだ、100本も…


俺はしばらく大根100本を見つめて居た。


そのうちに眠ってしまって居たらしい。


♦︎♦︎♦︎


それから要らない大根は売り払い、1週間依頼に励んだ。


そして、その日新たなミッションが現れたのだ。


【節約ミッション開催!】

【格安ロングソードをゲットせよ!】


格安ロングソードぉぉぉぉ?

なんっじゃ、そりゃ!


この世界の武器や防具はその個体毎に、使用回数の上限が決まっている。

例えば…


1000と刻印された中程度のロングソードの場合、使用上限はもちろん1000回である。

上程度や下程度、などもあり、なかには10万回の特上ロングソードもある。


さて、格安ロングソードとはなんぞや?


俺は首を捻る。


そもそも、どこに売ってるんだ?


しかし、この節約ミッション、クリアすればボーナスがもらえるが、もし、クリアできなかったら?

もしかして、ペナルティがあるのでは…?


そう考えると、是が非でも格安ロングソードをゲットしなくてはならなかった。


「こんにちはー!」


「らっしゃい!

何かお探しですか!?」


武器屋の主人が言う。


「いやぁ、おたく、格安ロングソードとか扱ってないよね?」


「は?

かく…やす、ロングソード…?

何ですか、それ?」


「いや、こっちの話です。

少し店内見て回るけど、いいかな?」


「どうぞ、ごゆっくり!」


人の良さそうな店主で良かった。


俺は格安ロングソードを探して店をぐるりと回った。


うーん…

上、上、下、特上、下、中、中…


格安ロングソードはどこだー!?


見回しても見回しても、普通のロングソードばかりだ。


「そう言えば、お客さん、最近じゃ契約ロングソードが有名ですよ!」


「契約ロングソード…?」


「えぇ、普通は100回とか上限がありますが、それを月々の契約によって毎月使える回数が決まってるってロングソードですよ。

確か、最近オープンしたターニャさんの店で扱ってますよ。」


マジで良い人だ。


「ありがとうございます。

あ、これ、少ないけど、情報料として。」


俺は人の良い主人に1000エマを渡した。


そして、街のメインストリート沿いの武器屋・ターニャに向かった。


「ここかぁ。」


『月額ロングソード販売中!』

『月にほんの3000エマ!』

『回数無制限登場!』


などの看板が蛍光塗料で光っている。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る