第3話 冒険者ギルド

そして、冒険者ギルドに到着した。


依頼掲示板を横目に、俺は受付へ向かった。

とりあえず受付を済ませないと、掲示板の依頼はできないからだ。


「すいませんー…

あのぅ、差し支えなければ、冒険者として登録したい者なんですが…」


後ろめたい職業なので、どうも下手に出てしまう。


「え、あ、はい…

冒険者登録は職業さえあれば、どなたでも登録可能ですよ?

ただ、ランクはこちらで決めさせていただきますけど。」


「あ、それで構いません。」


「では、お名前を…」


「エースです。」


「エース様。

はい、ご年齢は?」


「18歳で、ちょうど職業を得たばかりです。」


「なるほど。

では、職業をどうぞ!」


何だか言いにくいんだが…


「えーと、主夫、です…」


「は?

主婦…?」


目をまんまるにするお姉さん。


「いや、字が違くてですね…

婦じゃなくて、夫なんです。」


「はぁ…

主夫…?」


「そうそう、それです。」


「ごめんなさい。

私の知識が足りないんですけど、具体的にそれはどんな職業なんですか?」


遠慮気味に聞いてくれるお姉さん。


「えーと、多分、主婦の男版だと思います…」


「な、な、なるほど…

えーと、では、主夫からの派生スキルなどありますか?」


「節約ミッション、という物がありますね。」


「は、はぁ…

では、魔法や技はお待ちですか?」


「あ、ウィンド買ったーあります!」


「おぉ!

ウィンドカッター!ですね!」


「あ、違います…

ウィンドです!」


「は?

ウィンド買ったー?

ウィンドカッターとどう違うのでしょうか…?」


「うーん…

多分似たような物だと思いますよ?」


俺はめんどくさいので、説明を省いた。


「分かりしました。

では、こちらのステータスで少しマスターと協議してきますので、お待ちください。」


「はい。」


♦︎♦︎♦︎


そして、待つ事10分。

お姉さんが戻ってきた。


「エース様、主夫のエース様!」


いやいや、そんな大きな声で主夫言うなよ!


俺は受付にダッシュする。


「エース様のランクが決まりましたよ。

Xランクからのスタートです!

ウィンドカッター、いえ、ウィンド買ったーを持っている事が評価されての結果です!

おめでとう御座います!」


「あ、ありがとうございます…」


下から3番目かぁ。

まぁ、妥当だろう。


「では、依頼掲示板の利用が可能になりました。

依頼には、討伐依頼から採取依頼、護衛依頼まで様々ありますが、Xランクは採取依頼だけが可能ですのでご注意ください。

それから、当ギルドでは貸し金を行っております。

Xランクの最大の貸付金額は1万エマです。

よろしければご利用ください。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る