第2話 クリアボーナス

俺はへとへとになりながら、隣街であるイライザまでを歩いた。

もう、足が棒のようだ。


くそぉ!

俺を降ろした馬車メンを呪ってやる!


そんな事を思いながら、途中で拾った太い木の棒を杖代わりにして、なんとか街への入り口についた。

俺は街の中に入ると、安堵して、地面に大の字になった。


そうして、真っ青な空を見上げて身体の疲れを取っていると…

目の前に文字が現れた!!!


【節約ミッションクリアボーナス!】

【節約魔法・『ウィンド買ったー』を贈呈します!】


と出たのだ。


は…?


ウィンド買ったー?

ウィンドカッターじゃ無くて???


俺はとりあえず、立ち上がった。

そして、街から少し出ると、木に向かってウィンド買ったーを発動してみた。


風が吹いて刃になり、木を切り倒したのだ!


おぉ!

ウィンドカッターじゃん!


つまり…?

節約ミッションをクリアすると、ボーナスが出るって事!?

これは…

意外と良い職業なのかも!?


しかし、ウィンドが気になる…

節約魔法だし…


ふと、俺がりんごを買おうと財布をのぞいてみると…

あれ?

300エマ少ないような?


そして、リュックの中には薪が入っていた。


ウィンド買ったー!?

薪を買ったって事!?


まじかよ…

いらねーよ!


俺は薪を適当な人にあげると(荷物になるので)、りんごを買って布で拭って丸齧りして食べた。


しかし、節約ミッションっていつまで続くんだろう…?

また、新たな節約ミッションも出るのか?


謎だらけだ。


とりあえずウィンド買ったーは手に入れた。


俺は宿屋を探す事にした。


「あのぅ、宿屋ってありませんか?」


「あぁ、そこの角を右に曲がった所よ。」


そう、女性に言われて曲がってみると、小さな宿屋があった。

まるで民家みたいな宿屋で、部屋数も5部屋くらいしか無いだろう。


まぁ、いっか。


俺は宿屋に入った。


「お一人様ですか?」


「あ、はい。」


「何泊ですか?」


「じゃ、とりあえず3泊、で。」


俺は2階の角部屋の鍵を受け取った。

食事は1階の一室で食べるそうだ。

食堂じゃ無いが、まぁ、そんな感じ。


とりあえず荷物を置いたら、冒険者ギルドに向かうかぁ。


俺はリュックサックを置いて貴重品だけポケットに入れると、冒険者ギルドに向かう事にした。


「ちょっと出掛けてきまーす!」


「はい、いってらっしゃい。」


冒険者ギルドってどこにあるんだろ?


まぁ、散歩がてら街を回ってみるか。


俺は少し回復した足で歩き始めた。


「へぇ、ここは教会か。

ここは、バザー会場。

ここは、闇市…?ぽいな。」


俺は大体の街の造りを把握する。

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