第7話 7.休日の過ごし方
副船長が去ると、加賀見は、織多さんの前に座り、
「大丈夫でしたか?」と声をかける。
多少、落ち着いたのか、織多さんは、笑いながら、
「大丈夫です。すみませんでした」と言った。
「あまり、気になさらずに。
本来なら、就業時間外ですが、
どうしても明日、作成して提出する
探索計画書について、少々、お話しをしたく」
計画書について、1時間ほど、
織多さんとすり合わせをして、
大まかなフローができたため、
二人とも食堂を後にして、自室に戻った。
加賀見は、この探査を出張と考えているため、
就業時間とプライベートを明確にしようと心がけていた。
そのためか、これからの業務は、サビ残だなという思いがよぎった。
自分が向かう方の共有情報画像をチェックし、
見落とした危険がないかチェックをして、
探索ルートを検討する。気分転換のつもりで、
スリープカプセルに転がり込み、
ごろごろしていると、いつの間に加賀見は、寝てしまった。
それは、出張先のホテルでの過ごし方のようであった。
次の日の午前中には、探索計画書を
織多さんと提出し、認可待ちとなった。
「いつごろになるんでしょーねー」
と織多さん。
「まあ、明後日には、許可が下りるでしょうね」
加賀見は、明日の午前中を探索の準備に当て、
午後は、ゆっくりするつもりであった。
「加賀見さん、明日の午後、どうです?
ジムで模擬戦をしませんか?しましょうよ!
午後は、空きますよね?」
突然の申し出であったが、お互いの実力を
少しでも知るのも重要と思い、了解した。
加賀見は、ここ数日の目の回るような
生活サイクルに少々疲れを感じているためか、
二度寝をすることにした。
「あー加賀見さん、それってあれですよ。
外回りの営業マンがさぼって寝るやつですよ。
だめですよ。誰かにチクられますよー。
査定下がりますよー」
「ふっ、ここには上司はいないし、
向こうからメールや情報を送るすべはない。
なので、さぼらせて頂きます」
「うーん、仕方なし。おやすみなさいー加賀見さん」
気のせいかかな、一緒に居て欲しいのかなと
思ったが、織多さんへ挨拶をすますと、自室に戻った。
到着して、4日経過。死者4名変わらず。平穏に推移。
織多さんの雑記帳にそう、記されていた。
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