ココロ~回顧~

 これが処女二作目だったような気もする。

 大学で文芸部に入り、初めて部誌に提出した作品で、結構思い出深い作品である。つまり、自分が書いた作品を人に読んでもらい批評される、というくすぐったい経験をさせていただいた初めての作品でもあるわけだ。

 人の部位を機械に代替できる社会がきたらどうなるだろう、と考えて書いた作品なのだが、設定をはじめの方で全部説明してしまっていたり、いじられるまでの過程にまったくリアリティーがなかったり、今読み返してみると拙いところが散見される。しかし、心理描写などはちゃんと書こうとしていることが分かるし、今の自分が見習うべき点もある。

 先日、THEWという女芸人の頂点を決める時代錯誤の番組を見ていたら、この作品と同じ発想のボケが繰り出されていた。「テセウスの船」というワードも飛び出しており、同じワードがこの作品の合評会でも持ち上がったことを覚えている。

 ちょっと嬉しいな、と思ったのは、お笑い芸人さんと同じ発想に至れた瞬間が自分にもあったんだな、と自分を褒めることが出来たからだろう。

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