雲の糸~回顧~

 これは僕の処女作である。初めて書いた作品のくせに、今書いた作品よりもなんだか上手く書けているような気がする。確かに描写過多だろうみたいな部分はあるが、それはそれで面白いことを書いていてありだ。一人称だから感情を書きやすかったのだろうか? いや違う。今と違って、ちゃんと書こうという意識が強かっただけなのだろう。

 警察庁本部ってなんだろう? なんで本部がたまたま主人公が住んでいる地区にあるのだろう? ヘリコプターは本部の屋上にあるものなのだろうか? 一般人をそんな簡単に乗せちゃっていいのだろうか──とまあ色々なツッコミどころはあれど、なかなか個人的には好きな作品である。

 雲から糸が下がってきて、それを掴むと空に連れて行ってくれるという妄想は、実際に僕が子供の頃によくしていたものだ。一回生のころこの妄想を文字にしてみたとき、なんと小説を書くのは楽しいのだろうと感じたことを覚えている。ま、オナニーみたいなもんだよね。そりゃ楽しいよね。

 

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