第6話 お姫様の観察日記の巻

私はソフィア。

名前はとてもとても長いので皆はソフィア姫と呼びます。

この世界にある複数の国の中でヒューマン種で最大の国家であるエンディア王国の第一王女の立場に御座います。

王位継承順位は第四位。

弟が二人居り、その子たちがそれぞれ第一位・第二位を持ち、父である国王陛下の弟である叔父様が第三位でその次が私と言った形ですわね。

我が国は基本的に男女の差別は御座いませんが、王位に関しては男性が優先される為その様になっております。

私の場合は特殊で大聖女というこの世界で唯一無二と言われる職業を得ているので第四位の継承順位ですが、女王になる事は御座いません。

恐らく、私の上位の継承権を持つ弟たちと叔父様が不慮の事態で亡くなっても私を飛ばして第五位の方が王位に就くでしょう。

だからと言って地位が揺らぐことは御座いませんが、私には私で王をするより優先すべきことがあるというだけですわ。

さて、本日、この世界の創造神様より啓示が御座いました。


『魔王誕生につき、勇者を召喚する。神殿の召喚の間に正午丁度に召喚する。』


大聖女のスキルの一つ、「天啓」というものが御座います。

初めての発動で驚きましたが、スキル内容として神より啓示を受ける事が出来るというものですが、神からの一方通行のスキルなので死にスキルと思っておりましたわ。

伝承の通りとは言え、私の代で天啓が降るとは思いませんでしたわ。

伝承では勇者様以外にも三人の協力者が召喚される事が解っております。

召喚者はどの方も特殊な職を得ると云われております。

過去の協力者たちの職は、大賢者、剣聖、武聖、槍聖、ホーリーナイト、大魔導士、等々の万夫不当の職能を持つと云われておりますわ。

例を上げると大賢者。

地を割り、海を割り、空より隕石を落とし、知性モンスターの都市を一夜にして更地にしたとの伝承が残っておりますわ。

そんな心強い仲間たちと共に魔王を討伐するのですが、魔王も一筋縄ではいかぬ存在として童話にも語られる存在ですわ。

大聖女はそんな異世界よりの召喚者たちの道しるべとなる宿命を背負っておりますの。

神の啓示に従い勇者様方をお迎えしました。

勇者イッパツ・ホネカワ様、伝承の勇者様と違ってほっそりとした方ですが、勇者は大器晩成の職業だと伝えられておりますので、LVが上がって行く過程で強く成長して行くものなのでしょう。

勇者様たちの熾烈なお話し合いの結果、コードネーム:ポンコツと決まり、勇者様はポンコツと呼ばれる事となりましたわ。

意味は解り兼ねますが、卑下したような響きに感じるのは気のせいでしょうか?

そして、残りのお三方。

一人目はタケミチ・クレ様、前職は自称俳優との事ですが、他の方々曰く男娼の様な仕事をされていたとか・・・

人前で男女の交わりを・・・訳が解りませんが、破廉恥な事だけは理解出来ましたわ。

感情が高ぶり、ついクレ様の頬を叩いてしまいましたが、相当手加減しましたので不可抗力っですわね。

でも、私の理解が及ばないその職業が存在するという異世界・・・どんな世界なのか興味深いですわ。

二人目はキキ・フルモリ様、唯一の女性でご自宅を守る女騎士様だったとか。

同じ女性というのこで、色々と話をし、ソフィー・キキと呼び合う程には打ち解けましたわ。

キキはコードネーム:ひき子となりましたわ。

私以外からはひき子と呼ばれる事となりましたわ。

三人目はヤシロ・イヌカイ様、召喚者の中で最年長ですが、今にも倒れそうな程目の下にクマがある不健康そうなお方でしたわ。

コードネーム:社畜となりましたが、畜って家畜の畜ですわよね?

奴隷の別称で使われる言葉ではなかったかしら?

どうやら間違いないようですが、奴隷のように働かされていただけで奴隷では無いそう・・・異世界の言葉は難しいですわ。

お三方の職業は過去の文献にも無い職業ですが、勇者様のお仲間ですから恐らくは強力な職業なので御座いましょう。

皆様は一般人の様な見た目ですが、過去の文献を紐解けば勇者様とそのお仲間様方の能力は隔絶しており、LV:1でもモンスターと戦って勝てる存在だという事ですわ。

本来は鍛錬を積み、LVを少しだけ上げてから実戦に挑むものなのですが、勇者様方は違うらしいですわ。

過去の勇者様のお言葉として『死ぬこと以外かすり傷』という何とも恐ろしい言葉が残っております。

その位の意気込みが無いと魔王討伐話せないという事なのでしょうけども・・・

早速とばかりに王都近郊の森に案内し、ストライクラビットと戦って頂きましたが、全員LVを上げる事が出来ましたわ。

勇者様以外はそれぞれに今迄に聞いたこともない変わったスキル名のスキルをお持ちでしたが、スキルの内容を聞けば有用と言えるものでしたわ。

中でも驚いたのはキキの引籠りというスキル。

字面は何とも言えませんが、人がに三人は居れば狭いと感じる程の空間を生み出すスキルで、その空間は敵意を持つ者の侵入を拒む効果もあるとか。

試に私が殺意と威圧を全力で手加減なしに殴ってみましたがビクともしませんでしたわ。

私、拳には自信があり、ヒュードラも一撃で混濁させる自信がありますのに少しだけショックでしたわ。

それだけ有能スキルという事でしょう。

キキに聞いた感じだとON/OFFに魔力を使うようですわね。

何にしても勇者様方の成長が楽しみですわね。

今回の勇者様方も以前の勇者様と同様に『死ぬこと以外かすり傷』の概念をお持ちだと思われますから次はダンジョンにでもお連れする方が良いのかしら?

まぁ死亡されたも私が蘇生すれば大丈夫ですわね。

まぁ!考えてみれば『死んでもかすり傷』ですわね!!


〇~~~~~~〇


お読み頂き感謝!!


おねがい

この作品について【近況ノート】に書いております。

出来ればお読み頂ければ幸いです。

下記UR添付いたしますので、お読み頂ける方はバビューンと飛んで頂き、サクッとお読みください。


https://kakuyomu.jp/users/221t2/news/822139842892746937

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こんな勇者PT嫌だ ~勇者と愉快な職業の仲間たちと異世界を救え!!~(仮) 生虎 @221t2

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