【あとがき】

読者のみなさんへ

『エコリアの記憶禁呪』を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この物語は、ずっと「記憶とは何か」を考えながら書いていました。

私たちは日々、たくさんの記憶を紡いでいます。

楽しい思い出、切ない別れ、恥ずかしい失敗、誰にも言えなかった後悔。

それらすべてが、私という人間を作っている。

でも、もし大切な記憶を失ったら?

もし、それを自分で燃やして誰かを守らなければならなかったら?

悠真とリエルが旅の果てに選んだのは、

「禁じる」ことではなく、「受け入れる」ことでした。

失ったものを取り戻すのではなく、

失ったまま、それでも前に進むこと。

エコリアは終わらなかった。

ただ、もう誰も記憶を封じなくてもよくなった。

あなたがこの本を閉じた今、

心に残った空白や温もりは、きっとあなたのものです。

もしページをめくる手が少し震えたなら、

もし胸のどこかが疼いたなら、

それは物語が、あなたの記憶と少しだけ重なった証拠です。

どうか、その疼きを大切にしてください。

それは、あなたがまだ誰かを想い、

まだ何かを守りたいと願っている、

生きている証ですから。

これからも、新しい記憶を紡いでいきましょう。

時には痛みを伴っても、

それが私たちを、より優しく強くするから。

ありがとうございました。

そして、もしまたどこかで記憶の欠片が疼いたら、

そのときは、もう一度エコリアを思い出してください。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

『エコリアの記憶禁呪(レミニス・バニッシュ)』 本城 翼 @zeitaku_miruku

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ