第十三回:スイートルームの監禁パーティ! 混浴は義務ですか?

「……なんで、こうなった」


学園祭ミスコンの結果は、あまりのカオスぶりに審査が不可能となり、なぜか推薦者の桜・美雪・白鳥、そして候補者の俺(悠美)の四人が「特別功労賞」を受賞。 副賞として、女子寮の最上階にある豪華絢爛な**「迎賓用スイートルーム」の一晩宿泊権**が与えられた。


現在、深夜一時。 広いリビングには、最高級のシャンパン(ノンアルコール)と、豪華なオードブル。 そして、逃げ場のない扉には、内側から**三重の鍵と、美雪特製の「外出禁止の御札」**が貼られていた。


「さあ、悠真くん。……いえ、もう誰も見ていないから悠真くんでいいわね。今夜は朝まで、四人だけで楽しみましょう?」 桜が、いつの間にか着替えていたシルクのネグリジェの裾を揺らしながら、俺をソファーに押し倒す。


「まずは、ステージで汚れたその体を清めなければなりません。……さあ、一緒にお風呂に入りましょう。私が頭のてっぺんから、爪先まで、それはもう『丁寧』に洗ってあげます」 美雪も、薄い浴衣姿で、手にはなぜか**マッサージオイル(超特大サイズ)**を抱えている。


「あはは! 私はビデオカメラの準備OK! 今夜の先輩の恥ずかしい姿を全部記録して、一生逃げられないようにしちゃうんだから!」 白鳥は、部屋の四隅に三脚を立ててレンズを調整している。


「待て、待て待て! 混浴なんて許可した覚えはない! 俺はあっちのシングルベッドで一人で寝る!」


「ダメよ、悠真くん。……命令は絶対。忘れたの?」 桜が俺のネクタイ(女装用)を掴み、じりじりと顔を近づける。


「あなたが今日、ステージでパッドを飛ばしてケンジに触れさせた罪……。どうやって償ってくれるのかしら? 私、あの瞬間、体育館ごと火の海にしようと思ったのよ?」


(怖すぎる!!)


その時、バスルームから「ザーッ」とお湯の流れる音が聞こえてきた。


「準備ができたようですね。さあ、悠真さん。聖なるお風呂(監禁室)へ参りましょう」


三人がかりで両手足を担ぎ上げられ、俺は巨大なジャグジー風呂があるバスルームへと運ばれる。 もはや、女装のウィッグも剥ぎ取られ、正真正銘の「男」としての姿に戻された俺。だが、目の前の三人は、そんなことはお構いなしに自分たちの着衣を脱ぎ捨てていく。


「ちょっ、お前ら! 隠せ! 少しは羞恥心を持て!」


「羞恥心? そんなもの、あなたへの愛に比べればゴミみたいなものよ」 桜が真っ先に湯船に飛び込み、俺を水中に引きずり込む。


「……あふっ、ごぼっ!」


「ふふ、水の中なら逃げられませんね。……さあ、美雪流・密着浄化の術を始めます」


湯気に包まれた密室で、三人のヤンデレ美少女による**「人間洗車機」**のような激しい洗礼が始まった。 右から桜の抱擁、左から美雪の耳掃除、そして正面からは白鳥の「水中デッサン(マジックペンで腹筋を描かれる)」。


「助けて……。もう、ふやけて溶けてなくなりそうだ……!」


俺の悲鳴は、ジャグジーの泡の音にかき消されていった。 だが、この時俺たちは気づいていなかった。 スイートルームの隠し扉の向こうで、黒井先生が「マスターキー」を持って微笑んでいたことに……。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る