第36話 新たな迷宮の入り口


森の奥、薄暗い谷間に次の迷宮の入り口が口を開ける。

巨大な石製の門は、風雨に削られた跡があるものの威圧感は失われていない。


クロウは装備を確認し、短剣を握り直す。


(……ここからが本番だ)


深呼吸をひとつ、視線を門の奥へ向ける。

迷宮の空気はひんやりと重く、魔力の流れが微かに振動する。

《遅延感知》が、奥に潜む敵やトラップの兆候を捉え始めた。


#### 序盤の探索


クロウは慎重に一歩を踏み出す。


・ 床や壁を観察し、落とし穴や罠を予測

・ 光の反射や微細な風の流れで通路の変化を確認

・ 《空間把握(狭)》で壁や天井の異常振動をモニター


序盤とはいえ、迷宮特有の罠や小型モンスターが散在する。

クロウは前回の隠し階層での戦術を活かし、直接戦わず、制御と回避を最優先に行動する。


#### 小規模遭遇


薄暗い通路で小型モンスターが姿を現す。

鋭い爪を振り上げ、クロウに飛びかかる瞬間、彼は《微調整》で重心を傾け、攻撃をかわす。


敵の動きを観察し、《蓄積変換》で行動パターンを学習。

わずか数秒で最適な回避ルートを見極め、無傷で敵を通過させる。


(……力じゃなくても、戦術で制御できる)


序盤の小競り合いながら、クロウは戦術の精度と応用力を再確認する。


#### 心理描写


クロウの胸中には、静かだが確かな決意がある。


・ 前回までの経験を総動員し、未知の迷宮でも生存する

・ ダメスキ連携と観察力で、敵の行動を制御する

・ 迷宮の構造や罠も、敵も、すべて戦術の一部として扱う


(……ゼインも、きっとこの迷宮の情報を追っているだろう。

 だが、俺も準備はできている)


迷宮の奥へ進むたびに、心拍は高鳴る。

だがクロウは焦らず、一歩一歩を戦術で制御しながら進む。


#### 次への布石


新迷宮の序盤はまだ静かだが、床のひび割れや微細な魔力振動が、深層に潜む強敵の存在を示唆する。


クロウは短剣を握り直し、心の中で決意する。


(……次は、もっと強い敵が待つ。

 でも、俺は戦術で、観察で、生き延びてみせる)


最弱判定からの成長者――クロウ・レインフェルドは、

静かに、しかし確実に次の迷宮へと足を踏み入れた。

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