第37話 連戦の洗礼
新迷宮の薄暗い通路を進むクロウ。
前方の床や壁、天井の異常振動を《空間把握(狭)》で確認しながら慎重に足を運ぶ。
(……ここからが本当の戦術テストだ)
序盤とはいえ、罠や小型モンスターが複雑に絡み合い、油断は許されない。
#### 罠の連鎖
最初の通路で、床に微細なひび割れを発見。
《遅延感知》で振動を確認し、圧力センサー型の罠と判断。
クロウは一歩ずつ、微妙な重心移動で踏破する。
段差を利用して衝撃を分散し、完全に回避。
続く通路には、壁から鋭い棘が飛び出すトラップ。
クロウは《微調整》を駆使して距離とタイミングを制御。
身体をわずかに傾け、直接攻撃を受けずに通過する。
#### 小型モンスター連戦
通路を抜けると、複数の小型モンスターが襲いかかる。
・ 鋭い爪や牙を持つ獣型
・ 魔力波動で微小な衝撃を与える魔獣
・ 俊敏な飛行型の小型魔物
クロウは攻撃よりも制御と回避を優先。
《蓄積変換》で敵の動作パターンを瞬時に分析し、無傷で行動範囲を制限する。
複数の敵が絡む中でも、動線を最適化して一体ずつ誘導。
攻撃は最小限に抑え、戦術応用力の精度を高める訓練とする。
#### 戦術応用の深化
連戦を経て、クロウは戦術をさらに高度化。
・ 床や壁の異常を複合的に利用し、敵の移動を制御
・ 同時に複数の敵を誘導・分断し、危険度を最小化
・ 《微調整》と《蓄積変換》を組み合わせ、瞬間的に次の行動を選択
序盤の小規模戦闘ながら、戦術応用の精度は確実に進化している。
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#### 心理描写
短剣を握り直し、クロウは呼吸を整える。
(……小さな敵でも、無駄に力を使わず制御できる。
この感覚を積み重ねれば、未知の迷宮でも生き延びられる)
体力の消耗はあるが、戦術が体に染み込み、冷静さは失われない。
序盤連戦は、戦術を体に刻むための最適な訓練場であった。
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#### 次への布石
奥に続く通路の壁には微細な魔力振動があり、深層に潜む強敵の存在を示唆する。
クロウは短剣を握り直し、戦術を再確認する。
(……次は本当の敵だ。
でも、戦術と観察で、必ず生き延びる)
最弱判定からの成長者――クロウ・レインフェルドは、序盤連戦で戦術応用力をさらに深化させ、新迷宮への挑戦を進めるのだった。
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