第35話 次なる挑戦への布石
宿の窓から差し込む朝日。
クロウは手元の短剣とレア装備、魔法書の断片を見つめていた。
隠し階層での戦闘経験、規格外モンスターの制御、そしてレア素材による装備強化。
すべてを振り返り、次の迷宮への準備を整える。
(……力じゃなくても、戦術と観察で勝てる。
次は、もっと遠くまで行く)
#### 戦術の再確認
クロウは部屋の中で、戦術のシミュレーションを行う。
・ 《微調整》で複数の攻撃を同時回避
・ 《遅延感知》で敵の魔力波動を先読み
・ 《空間把握(狭)》で地形変化を瞬時に把握
・ 《蓄積変換》で敵の行動パターンをリアルタイムに学習・適応
戦術を紙に書き出すことで、前回の隠し階層での成功パターンを整理する。
#### 装備の確認と応用
クロウは新たに手に入れたレア装備を調整する。
・ 短剣の魔力結晶で斬撃の反応速度を上昇
・ 軽装鎧の魔力防御で被ダメージを最小化
・ 手首の護具で《微調整》の精度を高める
小さな試運転を行い、実際に攻撃・回避・誘導を組み合わせて確認する。
戦術の精度がさらに向上していることを実感した。
#### 心理的準備
クロウは短剣を握り、深く呼吸する。
(……ゼインも動き出すだろう。
でも、俺も準備はできている)
戦術の再構築は、単に攻撃力を上げることではない。
観察力とスキルの連携、環境の利用――生存と勝利の最適化が目的だ。
#### 迷宮への意志
すべての準備を終え、クロウは背負った荷物を確認する。
宝と素材、そして新たな戦術の知識。
これらを武器に、次の迷宮に挑む覚悟を固める。
(……次はもっと大きな迷宮だ。
だが、俺なら乗り越えられる。
戦術で、観察で、生き延びてみせる)
最弱判定の冒険者は、静かにだが確実に、次なる戦いへの布石を打ち終えたのだった。
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