念願の街.2
今はロバートからもらった着替えに着替えている。
男物が出てくると思ったら、意外に女物の白のトレーナーと丈が10センチくらいのショートパンツだった。
事情を聞くと、数年前に一緒に住んでた娘が来ていたものだそうだ。今は別々で暮らしているが今紹介される予定の仕事であっているから以前と関係は変わっていなしらしい。
ちなみに今は彼が働いている仕事場に移動しているところだ。
僕がそこに行っても大丈夫なのかと思ったが、登録が必要だがそれからは自由だし、お金もできた仕事によって変わってくるが初めてでも生活できるくらいにはもらえと言っていた。
「ついたぞ。冒険者支援協会。通称、冒険者ギルドだ。」
そこには2階建ての漆喰の壁と木からなる、
見たことのありそうな建物だった。まあ、
ここまで説明されていたらなんとなくこれだろうなと予想はついていた。
説明しておくと、ここは冒険者に依頼の発注とそれに対する報酬を渡すところで、冒険者などから買い取った素材などを売ってお金を得ている所だ。
彼が説明するには、まず受付カウンターに行って冒険者として登録をし、依頼を受けてお金を得るそうだ。詳しい話は受付の人が話してくれるそうなので、受付と書いてあるところに行こう。
「こんにちは。受付係エレナと申します。本日はどのようなご要件で?」
「新規登録希望者です。」
「わかりました。少々お待ちください」
そう言って彼女はカウンターの下にある引き出しから、透明な板のようなものを取り出した。
「これが会員登録の証となるネームプレートです。このプレートの上に名前を書いた特殊紙を載せて、を血を1滴たらせば会員登録は完了です」
指示に従ってプレートの上に名前を書いた紙を載せ、「手をこちらへ」と言われ指示に従って差し出すと、手慣れた手つきで針を刺されたので痛みが来る前に登録が完了してしまった。でもちょっとチクッとしたから声ぐらいかけてほしかった...
そう思っていると紙がプレートに溶けていき、自分の書いた通りに名前が転写され、ネームプレートの色が水色に変わった。
「色が変わった!どういうことですか?」
「すごいですよね。私が初めて見たときも驚きました。そしてこれは冒険者におけるランクを見分けるものでして、ランクの低い順に、 E 水色 、D 青色 、C 銅色 、B 銀色 、A 金色 、S 白銀と 色付けされ、依頼を達成するごとに点数が溜まっていき、次のランクに挑む試験の権利が与えられます。イリム様は順当にEランクからのスタートとなりますので水色のプレートというわけです。」
「なるほど。そういえばどうやって依頼を受けるのですか?」
「右手にある掲示板に貼ってある依頼書を持って来てもらえば依頼を受けることができます。」
「ご丁寧にありがとうがざいます。早速なのですが、おすすめの依頼とかはありますか?」
「そうですね。初めての方はこの薬草採取の依頼なんかがおすすめですよ。安全かつ馴れれば安定して収入が得られますし、この依頼がなくなることは早々ないので。」
「安全な依頼ってことは危険な物もあるんですか?」
「もちろんあります。しかし、前途ある若者が身の丈に合わぬ依頼を受けて魔物に殺されることを避けるため、適正ランクに満たない依頼は受けられない用になっております。」
やはりとう言うべきか、この世界には魔物がいるみたいだ。それが僕の想像しているようなものでなくても脅威なのは変わらない。魔物から自身の安全をまもるには少しずつ自分の力を確かめながらこの世界に適応しなくてはならない。
「おーい。終わったか?」
声の方を見るとロバートがいた。ずっと待っていてくれてたみたいだ。
「はい、無事登録することができました。なので薬草採取の依頼を受けてみました。今から行くつもりです」
「そうか、気をつけていくんだよ。街の城壁の近くとはいえ魔物が出る可能性も0じゃない。」
「わかりました、そのことにも気にかけておきます。」
「いってらっしゃ」
「いってきます」
僕にとって何年ぶりかも分らない挨拶をし、城壁の外へと向かった。
それにしてもここは栄えているな。少し歩いただけでかなりの人数が道を往来しており、道は石畳とは思えないくらいきれいに整っていた。城を中心に栄えたのか、城から離れるほど土地の高さが低くなっているようにみえる。
歩きながら凄いなと感心していたら、そこそこ離れていた城門はすでに眼の前に迫っていた。
エレナさんいわく、今回取る薬草は西城門から出て少し歩いたのところにある森で取れるらしい。
およそ三キロ先にあった森に着くと、僕がイメージしていた森と違い、暗く光の入りが少ない陰森であった。
いかにも魔物が出えてきいそうである。おっと、そんなこんなでお目当ての薬草が発見できた。どうやら木の根元に自生しているようだ。見た目は教えてもらった通り、濃緑のベースに黒の斑点の厚みのある草だった。これを根元をちぎって回収する。次からも生えてくるようにするためだ。
それから数時間、日が沈みだしてきた頃。
気づいたら、こんなにも時間が過ぎてしまっていた。森の中ではほとんど夜と言っても刺し違えない暗さになっており、そろそろ帰らないと危険と判断したため。街に戻ろうと振り向くと...
そこには一体の魔物がいた。緑色の肌に、尖った耳、僕の身長の2分の1くらいの背丈。それが群れを成し、僕の周りを取り囲むように立っていた。
どうやら、ゴブリンに目をつけられてしまったみたいだ。
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