今の僕にできること
リンネと名乗った自称女神との会話から数分後、今は彼女が言っていたスキルの確認方法を試している。
一回目は何もわからなかったが、それから数回試した後、確かに何かを感じれた。
でもまだ霧がかかっている感じでなかなか見えない。例えるなら、近眼の人が遠くを見ている感じ。
幸いな事に、この辺りは人がおらず、静かだったため集中しやすかった。
それから数十分後。本当に頭の中に文字が浮かんできた。
実際は文字が浮かんでいるわけだはないのだが、そのように感じ取れた。
いつも漫画で見る感じに直してみるとこんな感じだった。
姓名 イリム=テルミア
種族 竜人族
年齢 15歳
スキル
魔力操作 魔力感知 自己再生
固有スキル
創造 簒奪 思考加速
加護
驍ェ逾槭?蜉?ュキ
とのような感じだった。
最後はよくわからなかったから難しそうな漢字を並べておいたが、本当にどういうことだろう?
というか、竜人族って何?僕、人じゃないの?しかも年齢が2歳下がっているし…僕前は高校生だったんだよ!
あの自称女神め。多分この体はあの神が作っただろうから今度会った時に問い詰めておこう。
さてまずはスキルの確認からだ。
まずは魔力感知を試してみる。魔力がどんなものなのかわからないと、使うことすらままならないだろうからね。
早速使ってみよう。幸い、さっきのスキル確認で見えない物を見る感覚は掴めていたため、簡単にできた。
なんだか埃が舞って、さまざまな色に光っているようだった。
そしてその際、私の体からもその白色や水色に光る粒々が多く出ていた。
周りの動植物からは、何も出ていないように見えるので、おそらく、僕が竜人族ということが関係していると思う。
魔力が見えたので、次は魔力操作を使ってみる。
と言っても、この魔力をどうやって使ったらいいかはまだ見当もついていない。
ここも自分の好きな漫画や小説に頼ってみよう。
それによれば魔法はイメージだそうなので、まずは魔力を動かすイメージをしてみる。
そうだなー。とりあえず右から左に動かすイメージをしてみる。そうして腕を右から左に動かして、念を送ったら、すると本当に魔力が動いた。
調子づいて、魔法も使えないか試す。
喉が渇いていたので手の少し上に水が流れているイメージをするが、
やはりというべきか何も出なかった。正確には水自体は出てきたのだが少しだけで、それに少し発光しているように見えたので、
これを飲もうとする勇気は出なかった。
そういえば、固有スキルなるものに“創造”なるスキルがあった。
これならちゃんと飲める水が出るのではないかと思い、
このスキルを使うイメージを考える。
そうしてかれこれ数十分。清く澄んだ水が手のひらに出るようになった。
本当に良かった。
この辺りには飲めるような水がなかったので、どしようもなかったからだ。
次に試したのは“思考加速”これはすんなり使えて、
世界がスローで撮ったかのようにゆっくり動いて見えた。
感覚的に数十倍には遅く見えるため、
今までではよく見えなかった細かな動きが見えるようになった。
他に残っている“自己再生”と“簒奪”は今は使えなかった。
“簒奪”はそもそもどんなものなのかわからないし、
“自己再生”はおそらく怪我が治るスキルなので試せなくはないが自分で怪我を負うのは怖いし、どのくらい治るかも未知数なので試そうとは思わなかった。
最後にこの身体からダダ漏れている魔力を抑えようと思う。なんか勿体無い気がするし、他の人から見たら変な人に思われないようにするためだ。
これは案外サクッとできて、体の内側に抑えるように思うだけでできた。
これで今試せるものは全て試したので、もうそろそろ町を探してみてもいいかもしれない。
思い立ったらすぐ行動。そう思い転生してから4時間が経過する頃。イリムはようやく町を目指して歩き出した。
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