孤独な転生者は、光を探す 〜クラス召喚からあぶれた少女、歪んだ世界に変革をもたらす〜
@terumia
プロローグ
初めまして僕の名前は藤村日照。日が照ると書いて「ひかる」と読む。
今は適当にこんなことを考えながら学校の授業を受けている。
何考えてんだか。虚無感を感じていると、
突然地面が、というより空間が光りだした。
先生は忘れたプリントを取りに行った為ここにはいない。
周りには、ドアから出ようとする者、
「どうなってんだよ」と叫び散らかす者。
この先を期待するもの、多種多様だった。
僕が考察するにラノベやコミックにある異世界転移だと思う。
もし違って、爆発が起きても未練などないし、どっちに転んでも自分にとってはいい結果になる。
そのような自己中心的な考えに嫌悪感を抱いてる中、周囲の光が一層強くなり始めた。
そのため目を閉じ、気がついたら見知らぬ土地にいた。
え、どういうことだ?そこには定番の国王や宮殿はなく、ましてやクラスメイトの姿もなく、ただ草原に心地良い風が吹くだけだった。
少し冷静になってきたので今の状況を整理しよう。
まず僕は草原のど真ん中にいる。そしてその中に座り込んでいる。
身体に痛みがある訳でもなく、至って普通。
どういうことだ?そう頭を掻こうとすると手にさらりという感触があった。
そこでようやく身体の違和感を持った。
ちゃんと体を観察すると、前のような褐色に似た肌の色ではなく、透き通るような真っ白い肌であり、髪も元の黒髪ではなくホワイトシルバーと呼ばれる髪色、いわゆる白髪と呼ばれる色へと変わっていた。髪の長さも腰より少し下くらいまで伸びていた。
それだけではなく、身長も小さくなっていた。感覚的に140センチより少し大きいくらいだと思う。
前は身長が162センチあったので着ている秋服の制服もぶかぶかになっている。
(もしもーし、聞こえてますかー?)
そんな声が急に頭の中に聞こえた。
それよりどう返事したらいいのだろう?
(心読めるから大丈夫だよー)
あ、はい。それよりあなたは誰ですか?
(そうだね、まず自己紹介しないと。私の名前はリンネ、一応神様やってるよ。
その名の通り輪廻転生を司っている、かなり位の高い神かな?)
なぜ疑問系、という疑問は置いといて、ここはどこですか?なぜこのような姿になっているのですか?
クラスメイトは?みんなは今どうしてますか?
(安心して、君のクラスメイトは君が前世想像してたような王様のところで過ごしてるよ。)
そう聞いた途端、急に安心感が湧き出てきた。そうなるとなぜこのように僕だけが一人でいるのかが疑問である。
(ああそれは私が君を呼んだからだよ。なんせ転移してる時、君だけ肉体が崩壊
したからね。)
えっ、崩壊したの。てことは僕、死んだの?
(うん、死んだね。だから救済処置として君だけ新しい体に宿ってもらったんだ
よ。まあ、だから違うところに転移、正確には転生してもらった。急に見ず知らずの美少女がいたらみんな困惑するだろうしね)
そうですか。とういかなんで女の子になっているんですか?僕、前世?は男だったんですから!
(それは私が面食いだから。いいじゃないか、君前世は女子力高かったし、魂自
体はこっちの方があってたんだもん)
だもんって、それでも神ですか?は〜。それでここはどういう世界なんですか?だいたいわかってるけど。
(ここは君たちの言う、剣と魔法のファンタジー世界。魔法やスキルがある世界
だね。でも君たちの思っているような体力やスキルとかが書いてある物が空中に出てくるとかはないからね。そこは注意してね)
わかりました。でもそうしたらスキルとかはどう確認したらいいのですか?
(それは魂に呼びかけるんだよ。心の奥に問いかける感じ。どんな能力があるん
だーって。そしたら自然と頭の中に文字が浮かんでくるよ、試してみて、でも結構難しいし、できる人はかなり少ないから一回で諦めないでね。これできないと君の人生詰むから☆)
ちょっと、急に怖いこと言わないでくださいよ。
(あっ、もうそろそろ時間切れみたい。消える前に最後に一つ。君の名前の事だ)
前の名前があるし要らなくないですか?
(そういうわけには行かないんだよ。名前は身体と魂を結ぶ糸みたいな物なんだ
よ。だから前と同じ名前にすると、崩壊した体の方に魂が持って行かれて君の魂が消滅しちゃうよ。)
本当ですか!?このまま前と同じ名前を使ってたら...そう考えると背筋がゾワっとした。
(だから新しい名前を君に授ける。イリム=テルミア 今日からイリムと名乗りなさい。)
なんか急に本物の神様みたいだな。
(本物の神様だよ!もう。それにそろそろ本当に時間がないから。それじゃ、さ
ようならイリム、また会う時まで。)
さようならリンネ様。そう言うとブツっという音が聞こえた気がした。
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