第4話 30XX年 4月

『愛。どうしましたか?』


「ここ…怖いの…」


『なにが愛を怖がらせるのですか?』


「みんな怖いの…ここにいる人みんな…」



愛の入園した幼稚園は、年少、年中、年長の3年制で、2クラスずつ分けられ、1クラス約20人、約20体のAI。そして1クラス2体のAIが手伝いなどのために居た。



AIにも顔のパーツはきちんとある。髪や服、胴体だってある。けれどなにが怖いか。なにが愛を怖がらせるか。それは人とAIを繋ぐ鎖。


人間には勿論意志がある。だから逃げようと、AIから離れようとする人も多くいる。だからそれが無意味だと、そう知らしめるために幼い頃から首や手足が紐などで繋がれていたのだ。



けれど愛は繋がれていない。だからそこにいた子供たちは、愛を憎むような恨むような視線を幼いながらに向けていた。

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