第25話 新しい仲間(1)
「お〜い皆んな!集まってくれ!!」
うわぁ!?びっくりした…このバカでかい声は朝木か。
リビングから大声で叫んで皆んなを集めるこの方法が気に入ったのか、ここのところ毎日続いている。迷惑極まりない。
「もーうるっさいわね!」
「フライパンの時といい、大きい音を出す以外に収集か
ける方法思いつかないのか…?」
「そのうち私達の耳がぶっ壊れるよ」
「すまんすまん。でもお前ら自分の部屋にこもりっきり
だから寝てんのかと思ってよ〜。それより紹介したい
やつがいるんだ」
「却下」
「無理」
「それより夜ご飯はまだかしら?」
「おいおいお前ら…もう少し興味持てよ」
どうせ朝木がすることなんてろくでもないことに決まってる。そんなイメージがつくようなことを本人が積み重ねてきたのだからそう思うのも仕方がない。
「嫌よ。それよりお腹空いたわ」
よっぽどお腹空いてるんだなぁ…。
「いーや、持ってもらわないと困る。何せこれから一緒
に生活していく仲間だからな」
「え?」
「入ってきてくれ」
ーガチャンー
「初めまして〜!前原ホノカですぅ。よろしくお願いし
ますぅ〜!」
これは…志保が嫌いそうなタイプだ。そして私もこのタイプには苦手意識がある。こういう女子とはいい思い出がない。
「どーだ新しい仲間だぞ!可愛いだろ?」
「却下」
「無理」
「朝木、あんたキモいわよ」
「お前ら、辛辣だなぁ…死闘を共にした仲間なのに」
「日頃の行いが悪いからだろ」
「…まぁ俺のことはいいんだ。なんにせよホノカと仲良
くしてやってくれよ、な?」
こんな会話…どこかで見たような気がする。そうだ、唯兎と初めて会った時の会話だ。完全にデジャブである。
「わかったわ。でも、そのためにはまず相手を知らなく
ちゃね。質問をしてもいいかしら?」
「いいですよぉ」
志保の眉間にシワが寄る。私が抑えろ!とジェスチャーをすると、志保はゆっくり息をついて言った。
「なぜ眼帯をしているのかしら?」
「答えられないですぅ」
「……」
こ、これは…なかなかスッパリいったなぁ。空気が凍っている。これはいきなりデリケートそうな質問をした志保も悪いが、朝木と志保の会話を聞いていてこの反応は…志保がキレそうだ。
「あらそう。なら、なぜ手を袖の中に入れているの?」
志保の質問に若干悪意が混ぜられる。いわゆる萌え袖をしている彼女に対する微々たる嫌味だ。
「これですかぁ?こうするとあったかいんですよぉ。志
保さんもどおですかぁ?」
「結構よ」
志保の頬が引き攣っている。こうなったら…!
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