第2話:ツッパリ兄貴、弟の幼稚園に降臨
第1話で述べた通り、我が家の母の弁当は『茶色ワンカラー』。
その反動で、私は十二歳下の弟に幼稚園から小中学生までのイベントの弁当は作り続けた。
高校時代はレストランで調理補助のバイトもしていたので、腕前はそこそこ。
「弟には茶色惑星を味わわせるまい!」という兄貴魂が燃えていた。
さらに母は、弟の運動会の予行演習すら渋る、
そんな日は私が高校を休んで弁当を作り、幼稚園へ同行。
しかも髪はアイパー、学生服は寸胴ズボンに中ランという、
当時はやっていた漫画の『花の応援団』の世界から飛び出してきた不良スタイルだ。
園児たちはママやパパと踊る中、 場違いな兄貴(私)と弟がフォークダンスを踊る光景は、どう見ても『保護者じゃない何か』だった。
視線は冷たかったが、弟は満面の笑みで 「兄ちゃん、ありがとう!」と。
そして今、五十路を過ぎた弟が未だに言う。
「あの時の弁当とダンス、最高に嬉しかった」と。
兄貴として、報われた瞬間である。
私も弟に生まれたかったーー!
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