7話 魔法が使えない俺とギルド

獣人の子を、奴隷扱いするハゲから助けた俺。


俺がご主人様だって?そんなちょっと助けただけなんだから、そこまで感謝しなくてもいいのに。


「君、名前は?」

「ニナって言うのです。助けてくれた代わりに、ご主人様についていきたいのです!」

「いいですね!たくやさん!ニナちゃんも連れて行きましょうよ!獣人はすごく強いんですよ!あ、たくやさんには及びませんけど・・・」

「そうなの?」

「はい!さっきは首輪のせいで力を出せませんでしたけど、普通ならあんなの余裕なのです!」


そうなのか、それは心強い!じゃあ、この子も一緒に冒険者になってもらうか!


「でも、ニナはどうして奴隷なんかに?」

「故郷で賊に襲われて、その時に捕まってしまったのです・・・敵の魔法が強すぎるのです・・・」

「そうだったんですね、その賊許せません!」

「そうだね。冒険者になってから、その賊をとっちめようか!」

「そ、そんな!!ニナのためにそこまでしてくれるなんて・・・!はうっ!頭撫でられると嬉しいのです・・・」


こんな可愛い獣人の子を奴隷にするなんて、これは許せないな!


頭を撫でたら耳ピクピクして可愛いし、うん、やっぱり賊を壊滅させよう。


冒険者になってからね!


「わ、私も頭撫でて欲しい・・・です」


しょうがないなぁ


◇◆◇


ここがギルドかぁ、結構中綺麗で過ごしやすそうだ。


それにしても、いろんな人いるなぁ。


ゆうても、ほとんどこれが魔法使いって事なんだよな?


肩身せめー。


ということで、ギルドの受付にきた俺たちは、冒険者になりたい旨を、可愛らしい受付嬢に伝える。


「かしこまりました。それでは、魔力測定と簡単な試験を受けてもらいます」

「魔力測定?俺魔法使えないよ?」

「え?・・・冗談は辞めてください。魔法が使えないのに冒険者になるなんて、無謀ですよ!」

「たくやさんは魔法が使えなくても強いですよ!!」

「そうなのです!ご主人様はつよつよなのです!」


そんなにフォローしなくてもいいよ2人とも・・・


とはいえ、ここの世界的には、魔法が最強であるという絶対条件がある以上、そう思われて突然かもね。


「とりあえず、この水晶に触れてください。魔力を測れますので」

「これですか?わ!水晶がすごい光ってますよ!」

「すごいです!あなたの魔力はss冒険者のそれと一緒ですよ!おめでとうございます!!」


受付嬢のでっけえ声で、周りがアンジェに「おーー!!」と歓声。


「わ、はわわ!水晶が光ってるのです!」

「あなたもかなりの魔力です!!s級もくだらないレベルですよ!!」


まーた周りが「すっげー!!」と歓声。


いいなー、2人には魔力があって、しかもすっごいじゃない?


いや!別に羨ましくねーし!


「さ、次あなたの番ですけど??」

「あーはいはい俺ね俺」


なんだこの受付嬢、何見下した様な表情してやがんだ?


はぁやれやれ、こんな魔道具で人間を差別するなんて、世界ももう終わってるに等しいなぁ。


んじゃ、触りますかー。


はい、パリン!


なんでだろうね?水晶が壊れちゃったよ?


「・・・はい?え?水晶が、え?え?は、はれぇー!!!!!!?????」

「え、なにこの水晶?こんな簡単に壊れるもんなの?」

「たくやさん!水晶を壊すほどの魔力が・・・?すごいです!!」

「さすがご主人様なのです!!!」


ニナ、抱きつかれたら苦しいよ・・・可愛いけど


まあ、魔道具っていうから、俺の『魔殺』の力でぶっ壊しただけなんだけどね?


あらら?なんでこんなに周りが静かなのかな?


まったく、魔力魔力やかましいっつーの、こんなもんで人間測るんじゃなくて、ちゃんと個人の能力で判断しろよな。


「水晶が・・・こんな壊れることなんて絶対にない水晶が・・・あ、あなたは一体・・・、すいません!私は貴方に大それたことを!」

「いいよいいよ、気にすんな」


よく考えたら、弁償とかないよね・・・?






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魔殺の剣士 ~魔法が最強の世界で、俺だけ魔法が効かないからヌルゲーですwwwww 川村めんとーれ @mere1564

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