2話 魔法が使えない俺と訳アリのアンジェ
おっさんと戦った後、アンジェの食卓にお邪魔する俺。
さっきのおっさんが「君なら、SS級冒険者にだってなれるよ!!」とかなんとか言ってたけど、SS級ってなんだよ。
それはともかくとして、なんかアンジェは今一人暮らししてるらしい。
理由は父親と二人暮らしだったけど、父親がどっか行ってしまったと。
その後から魔物が増えたんだってさ、父親が魔物連れてきてんじゃないの?
「お父さん帰ってくるといいね、あ、これうまい」
「ありがとうございます。いつか帰ってきた後に、お父さんと話があったんですけど」
「話って?」
彼女は赤面して俯くと、声を振り絞るように言ってきた。
「冒険者になりたいんです!」
「まじで!?」
そうなのかー、やっぱ魔法使いは冒険者になりたいもんなんだなあ。
「それで、よかったらなんですけど、たくやさんと一緒になりたいです・・・」
「俺と?魔法使えないのに?」
「はい!一緒に居たいです!」
猛烈なアプローチを受けてしまった。
まあ、俺も一人じゃ寂しいし、承諾しとくか。
「いいよ、一緒になろう冒険者。でも、お父さん帰ってきてからだね」
「はい!ありがとうございます!」
そんなわけで、飯を食いながら仲間が増えたのだった。
◇◆◇
村をぶらぶらしてると、気が付いたら日が暮れてしまった。
アンジェが「泊ってってください」とのことで、ありがたく泊めてもらうことにした。
父親の部屋が開いてるとのことで、お邪魔することにしたが、ちょっと申し訳ないよね。
さて、晩飯かなあと思った時に、玄関からあのおっさんが入り込んできた。
「アンジェちゃん!君のお父さんの手紙が!」
「え!お父さんから!?」
お父さんから手紙が届いたらしい、俺も混ざって読んでみるか。
・・・なるほど、要はアンジェの父親は大変なことをしてしまったから、帰れないとのことだ。
「そんな・・・お父さん・・・」
「君の気持ちは分かるよ・・・辛いよね」
なんて目の前で感動的な話になっているけど、このバーグの指に変な指輪がはまってあるな。
これ師匠が前に言ってた、魔物を呼び起こす指輪じゃん。
てことは、犯人はこのバーグなんじゃない?
夜こっそり、こいつについていくか。
◇◆◇
というわけで、師匠から教わった『気配遮断』を使いながら、バーグの後ろをついていく俺。
てか、こんなでもバレないなんて、王都の騎士って腐敗してんじゃないの?
歩いていると、村の近くの森に入っていく。
森は鬱蒼としていて、目を離したらいなくなりそう、なんてことはない。
俺は修行で目を瞑ってても人のオーラとか、気を感じ取ることが出来るからね。
着いたのは、なにやらちょっとした洞窟。
入っていくと、周りは監獄みたいなつくりになってて、血なまぐさい感じになっている。
こんなところで暮らしたら、即失神しちゃうね。
すると、突き当りには牢屋があり、その中に中年のおじさんがと捕らえられていた。
SMプレイかな?
「おい、起きろ」
「・・・バーグか」
「そろそろお前の役目は終わる」
何やら話をしてるけど、役目って何だろうね。
「どういうことだ」
「お前の娘の魔力もかなりのものになった。お前の娘を使えば、『ツインヘッド・ドラゴン』を呼ぶことが出来る。この指輪でな!!!」
「やめろ!アンジェには手を出すな!」
「黙れ!!貴様の蛮行を俺は許さないからな!!」
・・・なんか2人が揉めてるけど、搔い摘むと、あれはアンジェの父親で、バーグは父親に恨みがあって、アンジェの魔力でなんか強い魔物を呼び寄せると、そういうこったな。
そんなことして何が楽しいんだろうなぁ。
「ちがう!あれは・・・!!」
「うるさい!!!今日が決行日だ!娘の魔力を搾り取った後、ゆっくり頭の先からつま先まで犯して、貴様の元に突き出して、ともども殺してやるからな!!」
「やめろー!!」と叫ぶおっさんとは裏腹に、バーグは俺に気付かず行ってしまった。
なんかー、この村来て早々大変なことに巻き込まれたっぽいなあ。
とりま、おっさん助けてアンジェのとこ行くか。
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