鬱エンドが多すぎるクソゲー世界の悪役に転生したけど悪役の俺がヒロインを救うと鬱エンド直行なので表では悪役を貫いて陰ながら助けて責任を主人公に押し付ける
第10話悪役は断罪されそうでされなかったそうです
第10話悪役は断罪されそうでされなかったそうです
はぁ……………長かった、長過ぎた。
ずっとニコニコのポルガフとアミュラ。
ずっと俺だけに喋りかけて来る騎士団長。
ずっと俺の方を見ながら騎士団長の話に相槌を打つ
アイアノ。そして、そんな奴等と3日間近くの村での宿泊、朝、昼、夜、従者達の笑顔と大きな声と
相槌。ほんっとうにまじで頭可笑しくなるって!
耐えた俺を褒めてほしい。
騎士団長に至ってはまじで半分雑音だったぞ?
兎に角一人の時間が無さ過ぎた。
だが、今日で終わり何だな。
「これが王都…………デカいな」
当然と言えば当然だ。王が住んでる場所が
小さい訳がないのだ。だが、これは予想以上にデカいな。
「坊っちゃん、直ぐに王城に参りましょう。」
今から王様に会って断罪される。
それで俺の物語は幕を閉じるんだな。
俺は王城に入り謁見の間に来ていた。
従者達は後で膝を付いている。
俺の両親も謁見の間に来ていた。
「カスラ、これはどう言う事なのだ!」
父上が怒鳴り声を上げた。
これは全て貴方がして来た報いですよ。
一緒に罪を償わなければいけない。
「面を上げよ!カスラ・キモールよ。
お主の送った手紙だが偽りはないのだな?」
この場合偽りがあった方が良かったよなぁ。
王様は俺の事を鋭く睨んで来る。
何か探られているのだろうか?
しかし、隠し事はしていない筈だよな。
「その手紙に虚偽の報告は一切ございません。
家族、そして俺に相応の処罰を望みます。」
これで少しでも被害者に報いたい。
それにしても謁見の間には人が多いんだな。
一応キモール家って侯爵だもんな。
侯爵がとんでもない事をしたとなれば他の貴族も
黙ってはいられないよな。貴族の令嬢や子息も居る
が子供にも処罰の姿を見せても良いのか?
「うむ、そうか。では、ライガス・キモールに
問う。この子の言っている事は真実か?」
「嘘に決まっています!我々がその様な事をする筈がないでしょう?!」
必死に自分は悪くないと伝えるが証拠が揃いすぎているから言い逃れは出来ない。
嘘を吐いたのもバレバレだから罪が重くなるだけだろ。
「これだけの証拠が提出されているが全て虚偽の
報告だとそう申すのだな?」
黄金に輝いた瞳が鋭くなってライガスに突き刺さる。その鋭い瞳で睨まれたライガスは片膝を床に付き必死に弁明をする。
「た、確かに事実の情報もあります!
ですが!その大体の罪は全てその愚息がやったのです!」
沈黙を貫いていた貴族達がヒソヒソと話し始める。
この状況になって尚、息子に責任を押し付けるのだ。既に貴族のプライドを捨てたも同然。
これでこの人達が仮にここで助かっても貴族社会では相手にされなくなるだろう。
だけど…………
「はい、その罪は全て俺が犯しました。
自分がやって来た事を家族に押し付け様としました。」
この世界では俺の唯一の血縁者だ。
それにここまで養ってくれた事を忘れる程恩知らずでもない。俺は感謝している。
あの人達がどれだけ罪を犯そうが俺をここまで
育ててくれた事実は変わらない。
「ほう…………その言葉が真実ならば首が飛ぶ事に
なるがそれでも自分の罪だと認めるのだな?」
ふっ………何を今更。首が飛ぶ事何て最初っから
分かってたよ。それを覚悟してここに来たんだ。
「はい、認めます」
俺が肯定すれば謁見の間に叫び声が響いた。
叫び声の方向を視線をやればキモール家のメイドであるアミュラだった。
「何故、嘘を吐くのですか!
その様な事実はないではありませんか!
私はずっとお側で仕えてきましたから今まで何を
していたかを知っています!なのに「黙れ」
このままでは全てが台無しになってしまう。
焦った俺は少し低い声でアミュラを睨みつけてしまう。だが、彼女の発言を許してしまうのは危険な気がした。
「メイドはどうやら違うと言っている様だが?」
どうして速く俺を処刑しないんだ?
ここまで聞く必要なんてないだろ。
「屋敷では猫を被っていたので無理もありませんよ。しかし、彼女の言っている事は全て間違っています、そもそも彼女には提出出来る証拠がないでは
ありませんか。俺が犯してきた罪が隅々まで
書かれているでしょう、それが全てではありませんか?これ以上の会話に意味はありません。
然るべき処罰を望みます。」
「そうだな………………カスラ・キモール!
貴殿への罰が決定した。」
唾を飲み込む、冷や汗が止まらない。
覚悟はして来たつもりだったんだが全然足りなかったらしい、俺は死ぬのが嫌何だと思う。
だけど、次の王の一言に俺の足の震えは一瞬で
止まり、目をぎょっと見開いて絶句した。
「これから新たなキモール侯爵家領主として
領地を任せたいと思う!民達の住みやすい領地にしてくれる事を願うぞ!それからこれは儂の願い何だが、儂の懐刀としても活躍してほしい。
儂の息子や娘とも仲良くやってほしい。」
は?何を言っているんだこの王は。
それが俺への罰だって言うのか?それじゃあ被害者が報われないじゃないか!
「では、被害者はどうするのですか?
被害者の負った心の傷は深い。
俺の首が飛んだ所で意味はないかも知れない、相手の気持ちは全然晴れないでしょう。
それでも責任は取るべきでしょう!
そして我々キモール家は許されない罪を幾度も犯してきた筈です、そんなふざけた罰で皆が納得出来る筈がないでしょう!」
俺がここで死ぬのが一番良い筈なんだ。
ヒロイン達に迷惑がかからない様にするには物語
から消えるのが一番速い。
だけど、これじゃ俺は物語から消える事が出来ないじゃないか。
「あまり…………儂等を舐めるなよ?」
急に王が玉座を降りて階段を降りて俺の目の前まで
来て俺を鋭く睨みつける。冷や汗が止まらない。
俺は失言をしてしまったのか?だが心当たりはない。
「そもそも、お主があの手紙に書かれた全ての罪に
関与してない事くらい直ぐに分かったぞ?
それに、貴殿の屋敷の従者達が手紙ともう一枚紙を
送って来たのだよ。お主にバレない様に……な」
手紙がもう一枚だと?そんな指示は出していない。
一体誰がそんな手紙を出した?
俺に恨みのある奴が多過ぎて誰か分からない。
「私も一枚噛ませて頂きました。」
そう言って王の後からひょっこりと顔だけ出してアイアノが笑顔で笑った。そうして髪を留めていた
リボンを外した瞬間…………髪が光ったのである。
「ば、馬鹿な。アールーグ王国第二王女カノルミラ・アールーグ………だと?」
先程まで俺の護衛だった筈のアイアノが今はこの国の第二王女の姿に変わった?
あのリボンは…………そうか!
どうして俺は気付かなかった!
紫色の髪が透き通った白銀の髪に変わった。
あのリボンが姿を変える魔道具だったのだ。
しかし、直ぐに気付く事が出来た筈なのに!
目の色だ、王族は大体が黄金の目の色をしている。
アイアノ………嫌、カノルミラだって黄金だった。
カノルミラが居なければ発生しない筈のイベントが
起きたのもそう言う事だったのか!
本人が居るんだからそりゃ起きても不思議じゃないよな。
「騙してしまった事は謝ります。
ですが、私達は怒っているのです。
貴方が嘘を吐き全ての責任を一人で背負って死のうとした事がとても許せないのです。」
この件には既に第二王女が関与していたのか?
だけど、俺との繋がりは全くない。
なら、誰が王女とこんな事をしたんだ?
「気になるみたいですね?どうせ、バレる事なので
教えますね?この計画を考えたのはポルガフさんと
アミュラちゃんです。そして、私に少しでもいいからカスラさんの様子を見てほしいと頼んで来たのは
お父様ですよ。最近のカスラ様の様子が変なのは
誰の目に見ても明らかでしたからね。
私も気になったのでカスラさんの護衛と言う事に
してカスラさんをずっと観察してたんですよ?
そして、私の予想を遥かに越えた事が起きてしまったのですよ。私も含め他の誰もがカスラさんを見る目が変わるには充分過ぎる程の事が起きたんですよ。自分の命よりも周りの命を優先しましたよね?
初めて剣を振るったと聞いた時は驚きましたよ。
初めて剣を振るったのであれば恐怖だって感じた筈ですよね。それでも、兵士の士気を上げるために命をかけた。あれは本当の英雄の様でしたよ?」
「それで、分かっただろ?この場に居る騎士達や
従者は貴殿を領主としてとっくに認めて居るわ。
儂の懐刀としてこの国を更に豊かにする為にその
誰よりも勇敢で誰よりも優しい貴殿の力を貸して
ほしいのだ。」
俺に本当にそんな力があると思っているのか?
あの時はただ必死だっただけだ。
アミュラ達と視線が会う。
その瞳には絶対に領主になって貰いますと言われているような気がする。
嫌、気の所為だと信じたいけどね。
「ですが…………俺の力が必要だと仰って下さるのであれば俺の全てをお使い下さい。
俺の力は民を…………そして従者を守る為に。」
俺はヒロインとは関われない。
だけど、俺が居なくても鬱エンドを迎えるキャラが
数人居る…………俺はまだ役に立てそうだな。
それに………何故か領主になっちゃったしな。
鬱エンドが多すぎるクソゲー世界の悪役に転生したけど悪役の俺がヒロインを救うと鬱エンド直行なので表では悪役を貫いて陰ながら助けて責任を主人公に押し付ける 愛平 @Qcc
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