鬱エンドが多すぎるクソゲー世界の悪役に転生したけど悪役の俺がヒロインを救うと鬱エンド直行なので表では悪役を貫いて陰ながら助けて責任を主人公に押し付ける
第4話悪役は奴隷達との接し方に困っているそうです
第4話悪役は奴隷達との接し方に困っているそうです
本当にポルガフには頼りっぱなしだ。
俺は基本自分の部屋で真顔で書類を見てるだけだ。
それだけで一日が終わる事もある。
何だが最近は20時を過ぎた位に部屋にアミュラが
やって来る様になった。
何をしに来たのかと聞いたら早く寝て下さいと
言われてしまった。
反論すれば物凄く睨まれてしまう。
だが、俺はそれが理由ではないと思っている。
わざわざ、俺が起きてるか確認する訳がない。
なら、どうして俺の部屋に入るのか。
一つしかないだろう………監視だな。
俺が怪しい事をしていたら直ぐに報告が出来る様に毎日部屋に来るのだろう。
だけど、女性一人で男の部屋に入るのは危険だ。
彼女は俺に……………暗い話は止めよう。
今日もこの領地の経営の事を勉強している。
俺が居なくなっても問題がない様に現在の状況を
細かく書いて少しでも良くなれば良いと思っての事だ。地下牢に居た子達、お客の相手はポルガフに
任せている。申し訳ないとは思っている。
これではポルガフの負担が大き過ぎるからな。
ポルガフに何かしてやれないかと考えていた
時、扉の向こうからノックが聞こえた。
「カスラ様、食事の準備が出来ました!」
元気な声が聞こえてきた。
この綺麗な声は…………アミュラである。
この様に最近では食事の連絡も彼女がして来るのだ。俺は怪しまれているのだろう、そこまで怪しい
動きをしたつもりはないが彼女には何か引っかかる事があったのだろう。
「扉の隅に置いといてくれ。」
今はこの領地の状況を確認する方が大事だ。
直ぐにでも解決案を出さなくてはならない。
父親が領民から無駄に税を巻き上げてその税を領地の事に使う所か自分の服や靴に使ってしまった。
お金はないし食料も足りていない。
今は食料の件を直ぐにでも解決しないとその内死者が出てしまう、それだけはあってはならない事だ!
「駄目です、早く部屋から出て来て下さい。
食堂に食事の用意がされています。
そう言って1週間は部屋から出て来ませんよね?」
え……………拒否られる事なんてあるの?
それにいつもより言葉が強い…………かも?
だけど今は食料の件を
「出ないなら扉を壊します。」
壊す?!このメイドはメイドじゃないのか?
メイドが扉を壊すって不敬じゃないのか?
それとも領主の息子には許されるのか?
貴族の事はあまり知らないが貴族じゃなくても
他人の部屋の扉を壊すのは駄目じゃないか?
「扉を壊すのは駄目だろ。」
思わず口に出てしまった、流石にメイドが領主の
息子の部屋の扉を壊す訳がないとは思うが何だか
今のアミュラの発言は冗談には聞こえなかった。
念の為だ………そう念の為。
壊されたら、たまった物ではないからな。
「なら、早く出て来て下さい!」
そんなに大きな声を出されたら本気で扉を
壊されるんじゃないかと思っちゃうだろ?
……………壊さないよな?
恐る恐る扉を開けると
「やっと顔を見れましたね?」
満面の笑顔で出迎えてくれたのだった。
ほんっとうに怖いんだけど。
さっきまで扉を壊すって言ってたけどもしかして
ずっと笑顔で言ってたの?だとしたら本当に怖いよ?後、メイドがあんまり扉壊すとか絶対言わない方がいいだろ。俺がもうすぐ居なくなるからなのか?だとしたら納得出来るけど。
俺はメイド達にそんなにストレスを溜めさせて居たんだな、俺の知ってるアミュラとは別人だと思って
居たがそんなにストレスが溜まってたのか。
なら、これぐらいは大目に見ないとな。
「ではカスラ様、食堂にお入り下さいませ。」
俺が食堂に入ると一気に空気が変わる。
笑顔から一転段々絶望に染まって行く執事とメイド。逆に隣に居るアミュラやポルガフはニコニコで
ある。流石に慣れたよな、この扱いにも。
そもそも俺(カスラ)が撒いた種だしな。
「頂きます」
そして黙々と口に食べ物を入れて行く。
速く食べて部屋に戻りたい。領地の事でまだ今日の内にやって起きたいことがあるからな。
「カスラ様、目の下に隈がありますが無理はしない方が。」
無理をしない………か。
無理をしなくてはいけない時なんだ。
それに俺が弱音を吐いてどうするって話だろ?
メイドや執事、領民だって耐えて来た筈だ。
俺は今までそれに甘えて来たんだろ?
ここで民や従者の為に何かを成し遂げないで
死ねない。何か偉業を残したい何て贅沢は言わない嫌言えない。だけど、少しでも皆の生活を楽にしたい。
「無理などしていない、それにお前が関与する
必要はない。心配も不要だ。」
少し冷たい言い方になってしまっただろうか?
だけど、これで良いんだ。
突き放した方がお互いの為になる筈だ。
「ねぇ、わたちも食べたい!」
アミュラの横に居たまだ6歳程度の少女が俺の
隣に来て服を引っ張って来た。
その奇行にその場に居た全員が固まった。
中には既に眼を瞑っている人も居る。
確かにカスラならこの少女を殺すかも知れないな。
あいつなら絶対それに似た何かはする。
「お願いします!この子はどうか許して下さい。
私の首を斬って構いません、この子だけは!」
その子供の親と思われる女性が血相を変えて勢い良く床に頭を叩き付けて土下座をする。
「お母さん、何で泣いてるの?
わたち、お腹空いちゃったよ?」
抱き抱え庇う様に子供を下にして蹲りながら
ごめんなさいと泣きながら謝り続ける。
「…………………」
俺が無言でその親子を見続けるのがより一層
空気を重くさせる。
だが、実際の所俺はと言うと。
…………どうしよどうしよ!
急に土下座をされて命乞いされてる?!
この親子の何が悪かったんだ?
俺はどう言う態度で接すれば良いんだ!
この世界で自分より年下と話すのは初めての事だ。
前世も幼い子供と話す経験はあまりなかったが
今の俺は貴族と言う事になっている。
なら、前世の様な態度では駄目なのか?
他の人達と同じ様に接した方が良いのか?
だけど、どちらにしろ今の俺は悪役でなくては
ならない。なら、俺の思う悪役をやればいいのか?
頭の中で混乱状態であった。
「ふふっ、あっはっはっはっ」
取り敢えず笑った。
笑っている中で他に言葉を探し出す。
たが、周りはそうじゃなかった。
絶望的な顔で下を俯いている。
母親は蹲ってこれから起きる事に涙が止め処無く
溢れている。【二人を除いて】
「そうか、お腹が空いてるか。
それを良くも俺の前で言えたな?【元】奴隷の分際で。食欲が失せた。おい、そこの子供!
もうこの飯はお前の物だ。好きにしろ」
そういった後、俺は食堂を後にする。
食堂を去る直前、安心しきってしまった俺は
胸を撫で下ろしてしまった。どっからか二つの
視線が俺を見ているとも知らずに。
はぁ………何か凄い疲れた気がする。
子供と接する時どう言う態度を取るのが正解何だろうか。だけど、さっきの俺は完璧に悪役じゃなかったか?それこそカスラ並の非道さがあったろ。
「やはりあのお方は【危険】ですね」
「はい、私もそう思います、放っておいたら
いつかきっと……………」
「例の作戦だが必ずあのお方にバレない様に
進めますよ」
「分かってますよ!あの人は反対しそうですから」
鋭い眼光が二つ、食堂を呑気に去ったある人物に
向けられる。
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