第5話 なんだぁ

「取り敢えずドローンで周辺確認してみるか。」


 そう言って、情報端末を操作して、前方警戒していたドローンを再度発進する。


「確かロスト地点まで10mとか言ってたな、自動操縦に設定されていた経路上を飛ばしてみるか。」


 ドローンを動かし隘路を抜けると低い草木が生い茂る草原地帯へと地形がかわっていた、周囲を見渡すと森林もあり、車が通った轍がその森林地帯へと続いており、車が通れる程度の道があることが確認出来る。


「轍が有るって事は、取り敢えず森林地帯まではロストせずに走ってたと判断出来るな。」


 ドローンのセンサーや映像を切り替えながら周囲を索敵し森林地帯へと近づける。時々映像にノイズが入ることから何かがドローンに影響を与えたていることが分かった。


「今のところセンサーや映像には何の反応もないが、森林地帯はドローンを飛ばすには向いてないなぁ、敵対勢力の反応は無いけど、ノイズがあるから何かが設置されているかもしれんしなぁ。」


 報酬の半額先払いを若干後悔しながら、ドローンを待機状態にして森林地帯へと車を進める。


 森林地帯に近づくと、車の映像にも時々ノイズが発生するようになったので、森林への道に入る前に車を停止させた。


「いやな予感がするが、半額とはいえ前金もらっちまったしなぁ、かと言って車から降りて探索するのは気が引けるしなぁ。」


 と若干腰が引けている発言をしながら、今後の進退について考えていると、センサーに反応があり車の映像が激しく乱れた。


「なんだぁ?」


 と言葉を発した直後に強い光が発生し、その光が全身を包むのを感じた。咄嗟に両腕で顔を隠し防御態勢をとるが、何の衝撃も無いままその光は収まった。時間にして1秒にも満たなかったが、周囲の変化は劇的であった。


 防御態勢を解除して周囲を確認すると、映像から車の周りが壁で囲まれており数人がこちらを伺っている状況であることが分かった。


 すぐさま情報端末を操作しセンサーを作動させた所、周囲に生命反応が100以上あり、地形的には四方を壁に囲まれた建物と云う反応が返ってきた。


「どういうことだ?」


 混乱していると、盾に身を隠しながら車に近づいてくる人物がいた。


「どうしたものか、いきなり攻撃はマズいよな?」


「ψΔπυςΑμλξωφψτεζφψωδιξυπΔφ」


「ヤバい、何言ってるかさっぱりだ、翻訳学習装置を起動」


 そう言いながら情報端末を操作し、どんな言語も直ぐに解析出来る装置を起動させた。


「χφなυωてρμνξれψυτこικμτいψυθινφπξψ、おとなしくしていればころすことはない、繰り返す大人しくしていれば殺しはしない。」


 翻訳出来たと喜ぶのも束の間、何やら物騒な言葉が聞こえた事により緊張が走った。


 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 第5話はここまでです。やっと異世界に行きました。


 誤字・脱字、ご意見・ご感想等戴けると幸いです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。




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おっさん傭兵の異世界転移物語 M.I @s631226

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