第3話 どうしたもんかねぇ

「何も起きないな。」


 そう言いながらも周りの状況を確認する。


「車は停まっちまったが、パワーダウンする訳では無いし、各機材もアラームは鳴ったけど、ぶっ壊れた訳じゃないないしなぁ。」


 アラームから5分程その場で周囲を警戒していたが、敵対勢力の攻撃や、罠が発動した形跡は無く、各種センサーや視認出来る映像にも特に異常は見られなかった。


「何か知らんが、自動操縦は出来ないみたいだな。自分で操縦するなら動かせるみたいだが、どうしたもんかねぇ。」


 車は基本的に自動操縦で運行するようにプログラムされているが、不測の事態が発生したときの為に、手動での操縦も出来るようになっている。因みに、免許が無ければ運転出来ない事は現在と同様であるが、紛争地域であるため態々警察が取り締まることは無く、無免許で操縦する事はよくあることだ。閑話休題


「一応通信で情報共有と、戻って良いか確認するか。」


 と冗談を言い緊張をほぐしながら通信を開始した。


「CP《Command posts》こちらジョーク応答してくれ。」


 ジョークとは俺こと田中・M・ジョーダンの傭兵として働いているときのコードネームだ。


『こちらCP、どうしたジョーク?目的地に着くには随分早くないか?』


「そうだな、まだ目的地には着いちゃいないが、ちとトラブルがあってな、情報共有と確認があってな。」


『どうした?敵対勢力の攻撃が有って積荷の武器弾薬全部使っちまったのか?』


「それなら依頼料の交渉をしないといけない所なんだが、ちょっと不可解な事があってな、途中でアラームが鳴ったと思ったら自動操縦が解除されちまった。ドローンも一緒にな。」


『そいつは不可解だな、自動操縦が解除された事以外に異常は無いのか?』


「ああ、それ以外に異常は無い、5分程周囲を警戒したが、敵さんの攻撃も無かった。」


『なるほど、今車輌のGPSを確認した。その周囲に敵対勢力は確認出来ないか?』


「敵対勢力の捜索は依頼には入ってないな。俺は荷物運びだ。」


『依頼料を上乗せするから、現在地周辺の索敵をお願いしたい。なに、直接じゃなくても良い、ドローンとかで確認してくれればありがたい、出来れば自動操縦が解除された原因も確認出来れば上乗せで報酬を支払おう。』


「……」


 俺は考えをまとめる為に暫し無言になった。



 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 第3話はここまでです。ちょっと区切りは悪いのですが、文字数が多くなりずきると思ったので、ここで切らせて頂きます。


 誤字・脱字、ご意見・ご感想等戴けると幸いです。

 最後までお読みいただきありがとうございました。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る