第2話 なんじゃこりゃ
紛争地域と云うには長閑な荒野を田中が乗る車が進んでいた。よい天気も相まって紛争地域と云う事を忘れてしまいそうになりながらも、警戒つつ轍になっている道を進んで行く。
「しっかし、急ぎで物資が必要になるほどの緊張状態だと云う情報は入って来てないんだがねぇ…。」
そう言いながら、情報端末を操作していた。
車の運転については自動操縦になっており、警戒についても車の前後に自律式ドローンが飛行し警戒をしているので、ぶっちゃけ田中は何もしていないのだ。
「物資輸送の仕事なんて全部自動で完了してると思ってたけど、わざわざ傭兵を頼んで来たってことは…、なんかキナくせぇな。」
本来輸送任務等の雑務はオートメーション化されており、人の手を介在する事は稀であるが、不測の事態が発生しその原因を解明する為に、こうして傭兵に依頼が来る。その場合、依頼に説明文の一つもあるのが普通なのだか、今回はそういったものは無かった。
「まぁ、無線では安全化されているって言ってたし、依頼料もそこそこの額だったから、それ程危険な依頼では無いと思いたいんたがねぇ。」
そう独りごちると、道は隘路に差し掛かっていた、こうした場所は罠やゲリラを仕掛けやすい場所なので、一応警戒を強める。
『ビー、ビー、ビー』
隘路に入りしばらくすると、前方を警戒していたドローンがアラームを発信してきた。
すわ敵かと思い、車を自動操縦の警戒モードに切り替え速度を落とす。自身は武器を準備しながら車外の映像をサーモや赤外線等の色々なモードで確認していく。
「普通何か異常があったら、その情報も映像とかで送られてくるんだけど、アラームだけってのがちと気になるな。」
そのまま、警戒しながら隘路の出口に差し掛かると
『ビービービービービービービービービービービービー』
車や身に付ているあらゆる機器から、異常を知らせるアラームが一斉に鳴り出した。
「なんじゃこりゃ?」
そう言いながら、車の情報端末を操作しアラームの原因を探す。因みに、車についてはアラームが鳴ると同時に停止してしまい、前方を警戒していたドローンも自動帰還モードになっており勝手に収納されてしまった。
「敵対勢力の電磁攻撃とかだったら、車が停まった瞬間に何かアクションがあるはずなんだか…」
そう言いながら車内から外を警戒し、少し様子をみることにした。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
第2話はここで終わりです。基本的に主人公は独り言多めです。作者のせいで、独特な言い回しになるときがありますが、それも味だと思って楽しんで戴けると幸いです。
誤字・脱字、ご意見・ご感想等戴けると幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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