第2話 ある大学のゼミにて

 櫻田先生、少しいいですか? 卒業論文のテーマについて、少しお伺いしたことがあるんです。

 始めに、先生は『ミナカミさま』という名前をご存じですか? ██県の山間部に伝わる土地神?みたいな存在らしいんですが・・・。

 ・・・そうですか。あの、私はその『ミナカミさま』について論文を書こうと思ってるんです。『ミナカミさま』がどういった存在で、どのような恩恵を人々に与える存在なのか調べようかと。

 え? 『ミナカミさま』をどこで知ったか、ですか? ・・・・私の母が██県の山間部にある██村の出身で、『ミナカミさま』についても母から聞いたんです。でも、自分でいくら調べても『ミナカミさま』については何も分からなくて・・・。

 「お母さんから詳しいお話を聞けないのか」、と言われても、その、母は今、病院で療養中で。話を聞ける状態に無いんです。いえ、気を遣わせてしまってすいません。ええ、大丈夫です。

 ともかく、母の言う『ミナカミさま』について先生もご存じないんですね。資料もあらかた探し終わりましたし。今度実際に██村に行ってみようと思います。フィールドワークをすれば何かしら情報が得られると思うので。

 あの、その都度得られた情報を共有するのでもしよろしければ先生の知見をメールか通話で伺ってもいいですか? ゼミで経験しているとは言え、たった一人でフィールドワークとか本格的な論文執筆を行うのは初めてなので・・・。

 ・・・いいんですか! ありがとうございます!

 それでは先生のお力を借りたいときにメールします! よろしくお願いします!

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