誤植だらけの傑作
栞(しおり)を挟んだまま 埃を被ったあの日
僕の人生(ストーリー)は 20ページ目で止まってる
「ありきたりな凡人A」 それが配られた役名(キャスト)
台本通りの台詞(セリフ)を 今日もうまく吐き出すだけ
綺麗な文字で書かれた履歴書が 正解なら
黒く塗りつぶした 書き損じの山は何だろう?
誰かが言った 「努力は裏切らない」って言葉
「努力は時々裏切るけれど、決して無駄にはならない」
そう書き換えても バチは当たらないはずだ
さあ、ペンを執れ 震える手で
「絶望」なんてただの 「大逆転への伏線」だ
シミだらけのページこそが 一番読み返したくなる
修正液で消せない過去は 君だけのフォントになる
間違いだらけの今日を 愛せよ
それはまだ 推敲(すいこう)の途中なのだから
雨に濡れて滲んだ インクの匂いがした
あの子に振られた夜も 夢に破れた朝も
次の章へ進むための 派手な演出(ギミック)だった
悲劇のBGMは もう鳴り止んでいる
あの日選ばなかった道のほうが 輝いて見えるのは
「隣の芝生」が 青いインクで塗られているから
「選ばなかった道」は 行き止まりじゃない
「選んだ道」を 正解にする旅が続くだけ
教科書通りのハッピーエンドなんて 欠伸(あくび)が出る
傷も、嘘も、嫉妬も、孤独も
全部煮込んで 物語のスパイスに変えろ
誰かの心に深く刺さるのは
清廉潔白な英雄譚(ヒーローショー)じゃない
泥臭く足掻(あが)いた 敗者復活の記録だ
(ラスサビ:解決 - 解放)
さあ、ページを捲(めく)れ 結末はまだ白紙だ
「正解」は人を安心させるが 「間違い」は人を魅了する
誤植だらけの 君という物語(マスターピース)
誰も真似できない その歪(いびつ)さが美しい
完成なんてしなくていい
続くことこそが 最大の救いだから
書き殴った文字が 明日(あす)への地図に変わる
エンドロールはまだ早い
ペン先はまだ 乾いていない
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