第13話 特齢クラスという名の隔離施設
ノビTELたちの通う
サイバー・エッチ・ファンサ小学校には、
学校側が公式に「触れるな」としている場所がある。
それが――
特齢クラス。
小学15年生。
留年に留年を重ね、
年齢だけが未来へ進んだ者たちを
一か所にまとめて隔離したクラス。
存在自体がバグ。
1年生から6年生までの全校生徒に、
こう認知されている。
「関わると、人生がズレる」
今日も、
特齢クラスの授業が始まる。
教室の空気は、
常に罰ゲーム。
ノビTELは、
前日の夜のワンオペ射撃を
頑張りすぎたせいで、
机に突っ伏していた。
夢も見ない、
深い居眠り。
その時。
手が、上がった。
いずこちゃんだ。
いずこちゃん
「先生!!」
先生
「なんだ」
いずこちゃん
「この童貞、イカ臭いです!!」
教室が静まり返る。
次の瞬間。
ゴンッ!!
説明もなく、
ノビTELの頭に鉄拳制裁。
先生
「授業中に居眠り!!しかも臭い!!」
「廊下に立っとれ!!」
ノビTELは、
なぜか全裸にされ、
廊下に立たされた。
理由は、
誰も説明しない。
通りすがる、
普通の小学生カップル。
「ねえ、あれ何?」
「アイツ……
イカ臭くね?」
笑い声。
ノビTELの目が、
潤む。
授業終了。
教室から出てきた
出来竹くんが、
満面の笑みで近づいてくる。
手には――
ファブリーズの容器。
出来竹
「ノビTEL!!気を利かせた!!」
容赦なく、
噴射。
しかし。
匂いが、
明らかにファブリーズじゃない。
ノビTEL
「……なに、これ……」
出来竹
「世界一臭い缶詰の匂いをファブリーズに詰めてかけてみた!!」
バカだコイツ。
だが――
天才的なバカだ。
ノビTELは、
何も言えず、
廊下に体育座りでしゃがみ込む。
その時。
背後から、
足音。
振り向く前に。
猫型ロボ
「……臭え!!」
蹴り。
ノビTEL、
廊下を転がる。
ドドえもん
「近未来でもこれは無理」
去っていく。
静かになる、廊下。
ノビTELは、
一人だった。
完全に。
誰も助けない。
誰も気にしない。
世界は、
彼を必要としていない。
だが。
その「不要物」に、
後日、変化が訪れる。
特齢クラスに、
転校生が来た。
しかも――
飛び級。
教室がざわつく。
扉が開く。
入ってきたのは、
白い体、
三角の頭。
どこかで見た、
存在。
担任
「紹介する」
「今日からこのクラスだ」
「名前は――」
おにぎりマン。
おにぎりマン
「……どうも」
「元・主人公です」
ノビTELは、
顔を上げた。
人生で初めて。
「終わったやつ」が
自分より先に立っているのを見た。
物語は、
ここから歪む。
救いはまだ、
来ていない。
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