夢
空が美しいと誰かが言った。
鳥がさえずる朝、隣町を目指して霧深い森を歩く。
雷鳴の讃美歌を口ずさみながら、彼女は無邪気に笑った。
この歌に願いを乗せれば、いつか雷神さまが救いにきてくださると。
それはまるで、幼子の御伽話。
彼女は永久の眠りについた今も、空が吼える日を待っている。
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