神々は世界に歌を垂れた。

花弁のように散る、数多の白銀となって。

森の湖も、水面に波紋を浮かべたまま凍りつき、雲が重い色を乗せて流れる。

――世界よ、どうか眠りなさい。

神々は冷たい詩を編んだ。

川は枯れ葉とともに流れを止めて、洞穴で熊が寝息をたてる。

大地の足音はもう聞こえない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る