受験に躓いた冬、何も出てこないガチャが二人を出会わせる。その偶然を、気まずさや苦笑いで描写される距離感が心地いいです。浪人生の不安、焦りといった感情から生まれる会話や沈黙が、少しずつ恋が育っていると感じます。空っぽだったはずのカプセルが、最後にでてくるのも微笑ましいです。
自分が望む感覚が、ほんの少しズレてゆく。そんな青春という時期特有の揺らぎを絶妙に感じさせる。空っぽのカプセル不思議な、ほんの小さな出会い何を頑張ればいいのかわからないクリスマス消し去りたくなる待受……。この作者が芽吹いてゆく。育ってゆく、開花する瞬間を追いたくなる作品。
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