投げ銭は無理のない程度に
「うう……まだ背筋がゾワゾワします…」
「そのモコモコの服を着ていてこの視線よ。
森エルフの服なんて着てたらもっと酷かったわ」
「エミリア、本当にありがとうございました」
「ふ、ふん!
私以上に目立つのが嫌だっただけよ」
そう言って赤くした顔を背けながら前を歩いていくエミリア。
そう言えば、設定資料にツンデレキャラ(予定)って書いてありましたっけ。
何で予定かは、中に入る人との要相談ってことだったみたいですが。
「だいたい、あいつらってば普段はリリィの事をエルフらしくない体型とか馬鹿にしてるのに、いざ視線を向けたら厭らしいものばっかりでばっかみたい」
「今日は下半身に視線が絡みついていたような気がします」
そう、エミリアのような森エルフはスレンダーな人が多く、その姿が美しいとされているみたいです。
逆にスノウエルフは寒いところに住んでいる分、脂肪を蓄えやすくて豊満なボディになりやすいそうです。
私もその典型に漏れずに、胸やおっぱい、お尻に太ももが中々のサイズで描かれています。
つまり、森エルフにとっては醜い身体……の筈なのですが、普段から私のような体型を見慣れていないせいで、口では醜いと言いつつも情欲を駆り立てているみたいなんですよね……男女共に。
そう言った視線も嫌になったから、引きこもり生活を始めたそうなのです。
……何でこんな事を知っているかとコメント欄に突っ込まれていますね。
答えは簡単で、移動しながら配信魔法を使って私の公式プロフィールをチェックしたからです。
何というか……最近は素の自分を出し過ぎていたのですっかり忘れていましたね。
そんな中で私がデビュー当時は設定が固まっていなかったエミリアに対する言及もありました。
私が森エルフの里に避難してきた時に出会い、森エルフ達の奇異の目から庇ってくれる親友がいるという記述がありますので、これがエミリアの事なのでしょう。
エミリアは里の中ではかなりの変わり者らしく、里の外からやってきた私と大いに気が合ったという事です。
外の世界に興味津々なため、私が配信魔法を駆使して手に入れた異界の品々も受け入れているという事です。
え、配信魔法でどうやって現世の物を調達しているかですって?
どうやら家にあるアイテムボックスが現世の宅配ボックスと繋がっているようなので、通販で頼んだ品を宅配ボックスに入れてもらうと、私の部屋にやってくるみたいです。
なので、皆さんから稼がせてもらったお金はしっかりと使えるので、助けると思ってどんどん配信を……ああ、やめてください。
そんなに大量の投げ銭をされても困ってしまいますからね。
嬉しいですけど、適度にが大事ですから。
無理な課金はNGですよ。
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