OBSも使えます
衣装棚を開いてみると、そこには元々持っていた衣装が一切なく、氷花リリィとして活動して増えていった差分衣装がまとめられていました。
「リリィはこれにしときなさい!」
どれにしようかと思ったのですが、エミリアが横から割り込んで選んだのはリリィの初期衣装でした。
スノウエルフは寒いところに住んでいるので、白いモコモコとした露出の低い衣類ですね。
とは言え、覆っているのは上半身から膝上くらいまでで、その下はグレーのタイツを履きます。
靴も白い毛で覆われたモコモコとした長靴となっており、任意で白いロシアン帽のような被り物を着ける事も可能です。
「これ、一から着るのは面倒くさいんですけど」
「何言ってるの?
いつもみたいに配信魔法でパッと着替えればいいじゃない」
いつもみたいに……あっ、もしかして!
エミリアの言葉に一つの可能性を思いついて配信魔法へと集中してみます。
……思った通りに、配信者側からしか見えない項目。
OBSの操作が出来るようになっていますね。
ここでいつも衣装を切り替えるように操作を行うと、パッと初期衣装へと変化しました。
同時に今まで来ていた部屋着は衣装棚へと収納されていきました。
衣装だけでなく、先ほど話した被り物や、髪型も以前と同じように変化できるようですね。
……まぁ、今回は初期の髪型である下ろした状態でいいでしょう。
「エミリアの配信魔法は理解できないけど、その早着替えの部分だけは評価してあげていいわね」
そう話すエミリアの姿を改めて確認します。
何の変哲もない水色のチュニックとミニスカート。
背中に短弓、腰の左側には短刀を吊り下げており、それらを隠すように薄い緑色のマントを羽織っています。
「エミリアの格好、如何にもエルフって感じで格好良いですね。
私もそんな格好してみたいです」
確か差分衣装に伝統的な森エルフの衣装があった筈。
たまにはそれを着てみるのも良いかもしれないと思ったのですが……
「ダメよ!」
私の意見はエミリアによって強く否定されてしまいました。
「え、え?」
その勢いに思わず一歩後ずさってしまいます。
「私と一緒に村を出た後なら構わないけど……村の中で歩く分にはその格好でいてちょうだい」
「わ、分かりました」
この時にはエミリアの言葉の意味が分からなかったのですが、村の出入り口へと向かう途中で嫌というほど思い知る事になるのでした。
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